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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2015年11月12日 O.A.

#232 ニューキー発 地の果てへ

イギリス
地図

今回の舞台は、イギリス南西部のコーンウォール半島。3日間乗り放題チケットで、空港がある玄関口のニューキーから、地の果て(ランズ・エンド)と呼ばれる岬まで巡ります。その道中は、予想外の発見や出会いの連続でした。

ニューキー

出発地は、サーファーの町・ニューキー。世界大会も開催されているというビーチで、波乗りに興じる男性に声をかけてみると、サーフィン専門の写真家とのこと。家に招かれ世界各国のサーフィンスポットの写真を見せてもらいます。そして、コーンウォール半島を旅するなら、巨大ドームがある植物園、エデン・プロジェクトと、画家が住む港町、セント・アイブスがオススメと教えられバスターミナルへ。

エデン・プロジェクト

エデン・プロジェクトは、2001年にオープンした植物園。
熱帯と地中海の気候を再現した巨大なドームの中で、それぞれ1,000種類以上の植物を育てています。ドーム内を見学していると、研修員として働く男子大学生に遭遇。エデン・プロジェクトは、若者に実地訓練の場を提供する活動も行っているとのこと。彼の案内で、色々な姿形の植物と触れ合います。

セント・アイブス

海に面したコーンウォール半島屈指のリゾート地、セント・アイブス。風光明媚な景色は、古くから数多くの芸術家を引きつけ、至る所に画廊が軒を連ねます。町歩きで出会った画家のアトリエを訪問し、セント・アイブスの風景画を堪能。筆ではなく指で絵を描くという意外な創作術を披露してもらいます。さらに、絵のモチーフにしたという地元の名物スポットへ。画家の創作意欲をかき立てた風景を味わい、次なる目的地へ向かいます。

ペンザンス

車窓に広がる海を眺めていると、城がそびえ立つ小島を発見。セント・マイケルズ・マウントという観光名所で、干潮時は歩いて渡れると聞き、行ってみることに。島に上陸し、城の中を見学していると、「この城に住んでいる」という伯爵に出会います。「面白いものがある」と、彼に案内された場所とは?そして、ペンザンスの町中では、海賊が来ていたというパブを発見!その店内には、海賊が密輸品を運んでいたという地下トンネルが!!

ランズ・エンド

コーンウォール半島の一番西にある岬、ランズ・エンド。「地の果て」という名の通り、イングランドの最西端です。そこには、「ファースト&ラスト」という老舗の土産物屋さんがありました。この場所は、海から来ると最初で、海に出て行く時は最後だから「ファースト&ラスト」というそうです。コーンウォール名物のアイスクリームを堪能しながら、大西洋と断崖絶壁が織りなす絶景を眺め、旅を締めくくりました。