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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2015年11月5日 O.A.

#231 ラパス発 純白のウユニ塩湖横断

ボリビア
地図

首都・ラパス

首都・ラパスが今回の旅の出発点。標高3650mもあるラパスの街は、空が近い!最初に向かったのは「魔女通り」と呼ばれる不思議な小路。リャマのミイラなど、呪術の道具がたくさん置かれています。お店の人から、エル・アルト地区に向かうロープウェーから、ラパスの街が一望できると聞き、早速向かいます。そして、エル・アルト地区の名物「女子プロレス」にも行くことに。プロレス会場は地元の人達でいっぱい。場外乱闘も繰り広げられる女子プロ観戦に、手に汗握る大興奮!外に出る頃にはすっかり夜に。急いでホテルを探します。翌朝、ラパスのバスターミナルで呼び込みの声に引かれて旅行会社に入ると、そこで「ウユニ塩湖」の写真を目にします。乾季のこの時期、塩湖は一面が真っ白となり幻想的な光景が広がるそうです。早速、ウユニに向かいたい所でしたが、ウユニ行きのバスは夜行しかないため、ひとまず中間地点にあるオルーロに向かうことにしました。

オルーロ

バスで出会ったおばさんから、オルーロに鉱山があると教えてもらい、最も大きなサンホセ鉱山を訪ねることに。鉱夫の人の案内で、鉱山に特別に入れてもらうことができました。
暗い坑道を奥へ奥へと進むと、地下に行くエレベーターを待つ鉱夫たちを発見。「俺たちはここでいつか死ぬんだ」とあっけらかんと笑う鉱夫たち。作業に行く彼らを見送り、鉱山を後にします。夕方、オルーロのバスターミナルに戻り、ウユニ行きの夜行バスチケットをゲット。バスカウンターのおじさんから、塩のホテルをオススメされます。なんと建物が全部塩で出来ているとか!深夜11時、静かにバスが出発。ウユニまでは7時間の道のりです。

ウユニ

デコボコ道を7時間走り、ウユニ塩湖の玄関口、ウユニの街へ到着。夜行バスで疲れてしまったので、まずは塩のホテルへ。このホテルは全部塩で出来ているそうで、柱をなめてみると、本当にしょっぱい!ホテルから歩いてわずか10分、目の前に真っ白な塩の大地が広がります。ついにウユニ塩湖にやってきました!そこで塩山を作るおじさんに遭遇。顔全体を覆面で覆って、ちょっと怪しい印象だったけど、だんだん打ち解けて夕ごはんに招待されることに。奥さんが作ってくれたスープには、ウユニの塩がふんだんに入っている。しょっぱくないかな?と思って、食べてみるとこれが絶品!塩づくしの生活を体験させてもらいました。

ウユニ塩湖横断

旅の最終日、どこかいいところはないかと、ホテルの人に相談すると、なんとウユニ塩湖を横断するバスがあるという。それはぜひ乗ってみたい!バスはウユニの街を出発して、塩湖を横断し、3時間ほどで対岸の街に着くそうです。バスはウユニ塩湖の乾ききった塩の大地をひた走ります。どこまでも続く真っ白な世界に青空が映え、この世の果てにいるような感覚に。