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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2015年8月6日 O.A.

#222 メコン川200km北上 幻の魚を求めて

カンボジア
地図

今回は、東南アジアを代表する大河・メコン川のほとりにあるコンポンチャムからスタート。交通の要衝として古くから栄えた港町です。町の人に見どころとして教えてもらったのは、古〜い竹橋。歩くたびにキシキシと音がする不気味な橋を渡った先には、メコン川の中州にできたビーチリゾートがありました。遊びに来ていた若者とビーチバレーで遊んだり、食堂ではメコン川でとれた魚料理に舌鼓。そこで、店の人から耳よりな情報をゲットします。「パーシーイっていう、メチャクチャ美味しい魚があるんだ」。なんでも上流にあるストゥントレンという町の近辺だけで採れる高級魚。最近では漁獲量も減っており、めったに食べられない幻の? 魚だというのです。

そこで一路、ストゥントレンを目指す旅人。しかしストゥントレンは遠く、いくつかのバスを乗り継いでいかなければなりません。そんな道中で聞いたのが、「クラチェという町で、川イルカが見られるよ!」という情報。そこで急遽クラチェで一泊、珍しい川イルカ・ウオッチングに立ち寄ります。

そしていよいよ、ストゥントレンへ。町の入り口ではパーシーイのモニュメントが出迎えてくれたりして、期待値はマックスに!しかし、市場にもパーシーイは見当たらず、人づてに聞いた川漁師さんの家へ押しかけ、漁に同行するも、パーシーイは獲れません。やはり、幻の魚なのかなあ…。落胆して戻ったホテルのレストランで、なんとパーシーイを発見!なんでも、その日たまたまやってきた行商の人から仕入れたんだそう。やっとの思いで味うことができたパーシーイは、やはり脂ののった絶品でした。

さらに…「ここまで来たら、ラタナキリまで足を延ばしたら?」というホテルの人のアドバイスを受け、カンボジア最北部にあるラタナキリへ。深い山岳地帯に囲まれ、カンボジアの中でも秘境と呼ばれる地域です。少数民族の操るゾウに乗せてもらって森にわけいると、美しい滝を発見! 最後は滝つぼに飛び込み、キレイな水で身も心も洗われて…。旅はフィナーレを迎えます。