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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2015年4月23日 O.A.

#207 クアラルンプール発 ユーラシア大陸最南端へ

マレーシア
地図

マレー半島の南部地域とボルネオ島の北部沿岸地域から成る東南アジアの国・マレーシア。南はシンガポール、西はマラッカ海峡をはさんでインドネシアのスマトラ島に臨んでいます。古くより海上交通の要所であり、歴史的にも外国人を柔軟に受け入れる典型的な多民族国家です。今回は首都・クアラルンプールを出発し、ユーラシア大陸の最南端に位置する岬、タンジュンピアイを目指します。

クアラルンプール(首都)

マレーシアの首都であるクアラルンプールが旅の出発点。独立を記念して作られたムルデカ広場から無料バスに乗り下町へ。マレー人街では、多くの布の問屋が並んでいます。一面大理石仕立ての床が美しいクアラルンプール最古のモスク、マスジットジャメでは、お祈りする人、休憩する人など多くの人が詰めかけていました。

マラッカ

世界遺産の町として多くの観光客が訪れる古都マラッカ。到着したのは夜8時過ぎで、ホテルを探すが通りは閑散として人通りもまばら。何とかホテルにたどり着き、夕食にと夜の街に出ることに。一歩通りを隔てると、週末恒例ナイトマーケットが開かれていました。多くの人でにぎわう中、地元の屋台料理「ポピア」に舌鼓。
翌朝、町を散策。中国寺、モスク、ヒンドゥー寺院など、複数の宗教が同じ通りに並び、他民族が共存して成り立っている国であることを実感しました。

町を見渡せる小高い丘にあるというフランシスコ・ザビエルが眠る教会を見に行くと、教会跡地で絵を描くおじいさんと出会い、自分が描いた絵を見せたいと自宅に招待されました。

タンジュンピアイ

旅の目的地タンジュンピアイへは、長距離バスに乗り、ジョホールバルで乗り換えるとのこと。同乗したお客さんによると、タンジュンピアイは夕日がきれいで、シーフードがおいしい場所なのだそうです。ジョホールバルからの道を聞くと、途中のスクダイで乗り換えると早いからと一緒に下車してくれました。しかし2時間たってもバスがこない。果たして、タンジュンピアイの夕陽には間に合うのか!? 至極のシーフードディナーは!?

南国特有の明るい人柄のマレーシア人と触れ合う珍道中。今回も流されるままに進んだバス旅になりました。