毎週木曜21時オンエア
人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。
バングラデシュの首都・ダッカが今回の旅の出発点。まずは旅の腹ごしらえをするために町を歩いていると、繁盛しているレストランを発見。中に入るとそこは、バングラデシュの定番料理“ビリヤニ”のお店でした。入った店はバングラデシュでも一番の繁盛店なんだとか。腹ごしらえを終えたところで、町の若者にバス旅のオススメを聞くと、ノライルで世にも珍しいカワウソ漁をしてるんだとか。そこに行く途中にもオススメの町が幾つかあるそうなので、今回のバス旅はカワウソ漁を目指して出発です。
ダッカから大渋滞を抜けて2時間半ほど走ると、最初の乗り換えの町・マニクガンジに到着します。ダッカで聞いたところによると、この町は芝居で有名なんだとか。訪ねて行くと、町の学校で練習をしていました。歌って踊る、まるでミュージカルのような芝居を見せてもらいました。
マニクガンジからさらに4時間ほどで、次の乗り換えの町ジェッソールに到着します。今日はもう遅いから町のホテルに泊まることに。ホテルといっても一泊300円の激安宿。まぁ、寝られれば良いんです。
翌朝、町を歩いていると、ナツメヤシから甘いシロップを作っている人たちが。なんでもこの辺りの名産品なんだとか。バングラデシュの手づくりスイーツを食べさせてもらいました!
ジェッソールからバスで2時間、さらにオートリキシャに乗って30分ほどでカワウソ漁の村に到着する。ちょうど漁に出る時間だというので、漁に連れていってもらうことに。カワウソと協力しながら漁を続けてきた村人たち。最近では捕れる魚が少なく、小さくなってきてしまっているそう。少ないながらも捕れたての魚をご馳走してもらいました。厳しい辛い現実と向き合いながらも、明るく暮らす村人たちの笑顔を見つめながら今回の旅を締めくくります。