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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2015年2月19日 O.A.

#198 アンティグア発 黄昏のフローレス島へ

グアテマラ

地図

高原の町 アンティグア

グアテマラ高地に位置し、世界遺産にも登録されているという古都・アンティグアから旅はスタート。町をふらっと歩くだけでも、独特で伝統的な衣装が目につきました。「十字架の丘」に登ると、正面に火山の迫力ある景色が。植民地時代に建てられた数多くの教会も、実はアンティグアの特徴なんだとか。

活気あふれる首都 グアテマラシティ

首都グアテマラシティでは、ありとあらゆるものが揃うという市場を目指すことに。行ってみると市場は大賑わい!屋台のビッグママが振る舞うタコスは絶品だし、民族衣装を仕立てる生地屋さんは意外とジョーク好き。そして、ガリフナ族という民族の音楽を演奏していたイケイケのお兄さんに出会い、次は彼らの故郷・リビングストンを目指すことに。

ガリフナ族の故郷・リビングストンで 郷土料理に舌鼓

リビングストンへの道中は苦難の連続。土砂崩れによる渋滞に巻き込まれ、さらにはボートでジャングルクルーズ…。しかし、おかげで(?)バスの隣のお母さんが食べ物を分けてくれたり、水上集落に暮らす人々に出会えたりと グアテマラの優しさにふれることができました。
やっとのことで到着したリビングストンでは、バスの中で勧められた海鮮スープ、タパードを探して町を歩きます。いいレストランはないかと探していると、幸運にもお家に招待してくれるというお母さんに出会いました。そして、パワフルなお母さんにガリフナ料理を教わりながら、タパード作りに参加。できあがった一皿は、ココナッツミルクとたっぷりの魚介でとれた出汁がもう絶品。優しい家族と一緒に食べた思い出も相まって、忘れられない味になりました。

湖に浮かぶ絶景の島、フローレス

今回の旅の終着地点は、絶景の島フローレス。バスに乗り合わせた元大学教授のおじいさんによると、フローレスはペテンイツァ湖に浮かぶ、直径たった1キロの小さな島。島の中央にある教会に立ち寄ると、毎日教会の塔で鐘を鳴らしているというおじさんが、眺めのよい塔を誇らしげに案内してくれました。塔からの景色を惜しみつつ湖におりると、釣りに行くという青年のボートに出会い、便乗。地元の釣りを体験しちゃいまいした。
昼の真っ青な空と水面はもちろん、黄昏時の船からの眺めは、神々しさすら感じさせる絶景。景色も人も穏やかで、もう一度行きたいと心から思える島でした。