毎週木曜21時オンエア
人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。
今回の旅の舞台は、中東・オマーン。首都マスカットを出発したバスはアラビア半島の東湾岸を北上しながら様々な町を巡ります。
アジアとアラビア半島を繋ぐ重要な港町として古くから栄え、現在はオマーンの首都として発展を続けるマスカット。道行く人からまず勧められたのは「王様のモスク」。現国王であるカブース・ビン・サイードの名を冠したスルタン・カブース・グランド・モスクを訪ねると、その巨大で壮麗な建築の美しさに圧倒されます。
さらに、マスカットで最も賑わっているというマトラ市場では「ハラワ」というオマーンのお菓子を売るお店を発見。とっても甘ったるくてスパイシーという不思議な味は、さながらオマーン版ういろうといったところ。お店のおじさんお勧めの、闘牛が見られるという町をめざすことにします。
町に到着すると目についたのはナツメヤシの畑。道で出会った農園のオーナーについていくと、ナツメヤシの木陰で飼われている何頭もの闘牛が!ナツメヤシの実や干した魚などを食べさせて大切に育てている様子を見学させてもらうと、今度は町はずれの闘牛場へ。筋骨隆々とした牛同士が角を突き合わせる大迫力の闘牛を楽しみます。
旅の最後は、新鮮な魚が揚がるという港町・ソハールに向います。アラビア海に面した大きな魚市場を訪ねると、大きなマグロを発見!切り売りのお店で食べられるだけのマグロを購入したら、市場の一角にある調理場へ。独特のスパイスで味付けした新鮮なマグロの香草焼きを堪能しました!