地球バス紀行トップへ戻る

地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2014年8月14日 O.A.

#172 プレトリア発 野生の王国クルーガーへ

南アフリカ

地図

今回は、南アフリカ。首都プレトリア(正式名称ツワネ)から、野生動物の王国と言われ、南ア随一の人気観光地クルーガー国立公園を目指します。

プレトリアでは、去年できたばかりのマンデラ元大統領の銅像へ。この銅像、なんと高さが9mもあります。多くの観光客で賑わいを見せ、いかに亡くなったマンデラさんが慕われていたのが伺えます。

バスに乗って、まず向かったのは近郊のカリナン鉱山。実はここ、世界史上最大のダイヤモンド原石が発見された鉱山。3106カラットもあるその大きさの記録は、未だにやぶられていません。地下763メートルの鉱山のなかを見学しましたが、残念ながら、この日は週末で作業はお休みしていました。

一旦、プレトリアのバスターミナルに戻って、クルーガー国立公園方面のバスを地元の人に教えて乗りますが、バス車内で知り合った人から、全然方向が違うことを教えてもらいます。何でも、南アフリカ人は、人から何かを尋ねられた時に「知らない」と答えるのが悪いと感じてしまう国民性があるそうなんです。バスで出会った人に、このまま乗車し、ンデベレ村で降りれば、再び、クルーガー国立方面のバスがあるということで、途中下車します。
ンデベレ村は色彩豊かな壁が特徴の村。家や教会の壁や内装が、カラフルな色で装飾されていました。ちなみに色には意味があるそうで、青は平和、緑は大地の恵み。面白いのは黄色で、嫉妬の色なんだとか。村にあるホテルも黄色がテーマの色でした。嫉妬の部屋ってと思いながら、夜を明かしました。

翌日、ミニバスで村を離れ、ミデルバーグへ。乗り換えまでに時間があるので、町を散策。偶然、サンゴマというアフリカの祈祷師と出会います。せっかくなので、自分の未来を占って頂きました。

そして、目的地のクルーガー国立公園へ。2万km²という広大な自然公園の中には、様々な動物がおり、地元のレンジャーに案内して頂きました。ゾウ、ライオン、シマウマなど、間近で見る野生動物の姿は迫力、そして美しく、様々なトラブルもありながらも、ここまで来れて良かったと思える旅でした。