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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2014年4月3日 O.A.

#153 ウェルバ発 アンダルシア太陽の海岸へ

スペイン

地図

今回の舞台は、スペイン南部、アンダルシア!あの世界的探検家ゆかりの港町から一路地中海へ。太陽の海岸を目指します!そこで出会ったのは、本場のイベリコ豚。大自然の中、幻の品種を育てるお父さんが最高級の逸品をふるまってくれました!世界遺産の古都セビリアでは、バスで出会った若者と路地裏巡り!町の魅力を堪能しました。旅のゴールは地中海、太陽の海岸!沈む夕日が見たいんだけど…、大丈夫かなぁ!?あ!バスが来た。さあご一緒に!

ウェルバ

コロンブスが大海原へ出向する前に滞在していたというウェルバの街。中心の広場には大きなコロンブスの銅像があります。そこからちょっと路地裏を散策していると、生ハムの直売店がありました。試食させてもらうとこれはうまい!いったいどこでこんなハムを作っているのか尋ねると、ハブーゴという村が名産地だと教えてもらいました。よし、その村に言って本当の本場の生ハムを食べよう!

ハブーゴ

ウェルバからハブーゴまではおよそ100km、2時間の道のり。バスで乗り合わせたお客さんにハブーゴのことを聞くと、みなさん一様にハブーゴの生ハムは最高!といいます。これは期待が高まります!ハブーゴに到着するともう夕方になってしまっていたので、取り合えず今夜の宿探し。生ハムのお店に入って聞いてみると「この村にはホテルはないよ、となりの街まで行かなきゃ」との返事。まさかと思って別のバルで聞いてみたらやはり同じ答え。途方に暮れていると「俺が隣町まで送ってやるよ!」と言ってくださる方が!ありがたい!お言葉に甘えて車に乗せてもらうと、その方はなんとイベリコ豚牧場のオーナー。翌日自慢の牧場を見せてもらうことまで約束してくれました。
翌朝、オーナーさんが自らお出迎え。車で連れて行ってくれたのは山の中を抜けた大きな牧場。そこにたくさんのイベリコ豚が放し飼いになっていました。ここで買われているのは「マンチャド種」というまだら模様の希少種。黒いイベリコ豚よりもおいしいんだそうです。広い敷地を案内してもらったあと、お待ちかねのランチタイムで自家製の生ハムを!すごい美味しい!!さすが産地直送の本場の生ハムは違います!

セビリア

牧場のお父さんの薦めで、次は世界遺産の街・セビリアに向かうことに。バスの中で話しかけたお兄さん、なんと子供向け観光ガイドの仕事をしている方。無理を承知でガイドをお願いしたら快く引き受けてくれました。世界遺産の大聖堂やヒラルダの塔、旧市街の裏路地などを、歴史を交えて詳しく案内してくれました。この先、どこへ行ったらよいのかガイドのお兄さんに聞いてみると「アンダルシアならマラガの太陽海岸に行かなくちゃ」と薦められたので、今度は地中海を目指すことにしました。

マラガ

内陸のセビリアから地中海沿いのリゾート地・マラガに向かってバスに乗りました。海岸沿いに着いたのは、もう夕方。太陽海岸に沈む夕日が見たいのですが、間に合うか?がんばって行ってみたら残念・・・空には雲が。沈む夕日は見ることができませんでした。うーん、ハブーゴとセビリアで運を使い切ってしまったかな?

アンダルシアの大地を駆け抜けたバスの旅。
時には雨にも降られたけど、太陽のように明るい人たちの笑顔のおかげで、最高の思い出が出来ました!太陽海岸の沈む夕日、次は絶対に見るから!また来るぞ地中海!