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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2014年3月20日 O.A.

#151 カルガリー発 カナディアン・ロッキーの旅

カナダ

地図

今回の舞台は、三千メートル級の山々が連なるカナディアン・ロッキー。カナダが世界に誇る大自然を満喫します。大氷原の上ではバスもスペシャル使用。カウボーイだらけのパーティに潜入したり、出会った女の子と、甘〜いひと時?そこで出会ったのは、雄大な自然の中でゆったりと生きる動物たち。さあバスが来た、もう旅は始まってますよ!

カルガリー

カナディアンロッキーの玄関口の都市・カルガリー。街のそここに西部開拓時代の雰囲気を醸し出すカウボーイハットやウエスタンブーツのお店がたくさん。ウエスタンファッションが流行ってるのかな?大きめのカウボーイファッション専門店に入ってみて訊ねてみると、昔この街には騎馬隊の要塞があったらしく、その後も牧場の町として栄えてきたんだとか。本物のカウボーイも通うというウェスタン酒場を紹介してもらったので行ってみると、すっごい盛り上がり!ダンスホールで踊る人や本格的ロデオマシーンで見事な乗りこなしを披露する人がいっぱい。テンガロンハットにウエスタンブーツの本物のカウボーイであふれかえってました!

バンフ

カルガリーからバスで約2時間、カナディアンロッキーの麓がバンフの街です。今回はこの雄大な自然で野生の動物にあうのが最大の目的。なにせバンフの街なかのごみ箱のフタですら、熊に漁られるのをよけるためにラッチがついてて簡単には開けられなくなっているくらい、野生動物が身近にいるのがカナディアンロッキー。さっそくバスの中で薦められたサルファー山行きのバスツアーに参加しました。サルファー山にゴンドラで登りミネワンカ湖をクルージング、動物の出没するポイントに多く行くのですが、なかなか出会えません。これもタイミングなんだよなぁ。たくさんの人があそこで見たここで見たって教えてくれるんだけど…。て、ツアーが終わってバスを降りたらなんと目の前にシカが!人を全然怖がらない、野生のシカが駐車場に来ていました。結構人に慣れてるんだなあ。
でももっと大自然にいる動物たちに会いたい!と思ってたら、バスで乗り合わせた女の子がこの周辺に詳しく、動物に出会えるポイントに連れて行ってくれるというラッキーが!バンフのホテルにワーキングホリデーで働いているドイツ人のステフさんと自転車&ハイキング。まずはリスのご挨拶を受けましたが…森の中や川沿い、ずいぶん歩き回ったけど、なかなか他の出会えません。あきらめかけたその時、森の向こうに大きな動物が。それはトナカイよりも大きいエルクでした。こちらをじっと見つめてそしてゆっくり森の奥に去って行きました。やっと出会えたエルクの姿に感動…。バスでの出会いからこんな素敵な体験ができました。ステフさん、案内してくれてどうもありがとう!

コロンビア大氷原

ここまで来たら必ず行きたい場所があります。それがコロンビア大氷原。最大350mもの分厚さのある氷河を見に行くために、バンフからのツアーバスにのりました。コロンビア大氷原まではおよそ200キロ。3時間のバス旅で到着すると、さすがに氷河の上を吹いてくる風は冷たい!ここで巨大なタイヤのついた雪上バスに乗り換え、氷河の真ん中まで行けるんです。何万年も積み重なった雪が作りだした氷河の上に降り立つとそこには神秘的で壮大な光景が。バスの旅で氷河の上に立てるなんて、思いもしなかったなぁ。

カルガリーから、カナディアンロッキーを駆け抜けたバスの旅。今回も素敵な出会いがたくさんありました。カナダの魅力は、貴重な動物たちだけじゃありません。ノリノリでゴキゲンな人たちの笑顔。そしてはにかみながらも僕を迎え入れてくれたあの人たちの心。真っ白な世界でしたが、あったか〜いものを感じました!ありがとうご、カナダ!