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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2013年11月21日 O.A.

#135 バンコク発 マレー西岸プーケットへ

タイ

地図

今回の舞台は、タイ!首都バンコクを出発し、南へひた走るバス旅です。旅のゴールは、タイ有数のビーチリゾート!海と女性に癒やされました。最新の流行スポットに、絶品のワインも!さあ、バスが来た。もう旅は始まってますよ!

バンコク

まず最初に訪れたのはカオサン通り。世界中のバックパッカーが集まるこの場所で宿探し。さすがにバックパッカーだらけのこの通りの安宿はどこもいっぱい。何件か回ってやっと今夜の宿を確保したのでバンコクの街歩きに出発。宿の人から最近流行っているバンコクの最新スポットを教えてもらい市内バスに乗り訪れたのは「ターミナル21」と「アジアティーク」。「ターミナル21」のモチーフは「空港」。各階ごとにテーマの国が違っていて、その国の最新流行ファッションや雑貨、有名ブランドのお店が並んでいる。当然「日本」がテーマの階もありました。夕暮れの水上バスの乗って向かったのは「アジアティーク」。ショッピングアーケードも充実してるけど、目玉はバンコクの夜景が見下ろせる大観覧車。みんな家族や恋人同士で夜景を楽しんでるけど、自分はひとり旅でちょっとさみしいなあ。宿に帰ってとっとと寝ようと思ったけど、カオサン通りに面したこの宿は、にぎやか過ぎて眠れなーい!睡眠不足で翌朝向かったのは、水上バスで一緒だった女性に勧められた「ワット・ポー」のタイ式マッサージ。金色の巨大お釈迦様が横たわる寺院の敷地に、マッサージ屋さんがありました。イタ気持いいマッサージをしてもらいながらマッサージ士の女性に勧められたのは、なんとタイのワイナリー。次の目的地はそこに決めました!イテテテテ。

ホアヒン

バンコクから南に下り、ワインの産地だというホアヒンへ。ワイナリー行きのバスに乗り継ぎ、ついたところは広大なブドウ畑。熱帯の国でワインってあまり聞いたことないので、ワイナリーでテイスティング。よく冷えた白ワインがおいしい!タイにはワイナリーが実に6か所もあり、ヨーロッパにも負けないワインを作ろうと頑張っているんだそうです。タイのあたらしい特産品になれるかな。ホアヒンまで南下したので、このままマレー半島を南へ下って行こうと思います。街中で見かけたバスに飛び乗っちゃうのもいいかも。

プランブリー

飛び乗ったバスは近距離のプランブリーという町まで。その車内で女子高校生たちにお勧めされたのはスラーターニーというこのあたりでは大きな町。プランブリーに到着したので乗り継ぎのバスに乗ると、スラーターニーまではなんと6時間!乗りかかった船、じゃなくてバス。のんびり行きますか。

スラーターニー

やっとついたのはマレー西岸の町、スラーターニー。町の市場を散策して見つけたココナツミルクを練りこんだチマキがおいしい!そのココナツミルクを作っている作業を見ていたら、おばちゃんからココナツをとるのは人間じゃなくて猿だと教えてくれました。ココナツを卸にきいてたおじさんに連れられて車で10分。いました!お猿さんと飼い主のおばちゃん。猿は素早くココヤシの木に登り、器用にくるくると実を回して頭上から落とす!お見事!タイでは人間と猿が力を合わせて生きているんですね。

プーケット

マレー半島南下の旅を締めくくるゴールは?との問いにバスターミナルのお嬢さんは「プーケット」と即答。タイ有数のビーチリゾートで美しい夕日を見ることにしました。スラーターニーからバスで4時間。バス停の目の前はもうビーチ。そこから「夕日が一番美しく見える」プロンテップ岬へ。夕日の時間に間に合いました。いろいろあったけどこういう景色を見ただけで、全部いい思い出になっちゃうから、旅って不思議だよなあ。

バンコクを出発して南へ500キロ。笑顔が素敵な人たちにいっぱい出会ったバス旅でした。この国を旅する人たちがみんな陽気なのは、タイ人たちが優しいからなんだろうな。陽気で魁夷法的な熱帯の国。きっとまた帰ってくるぞ!