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地球バス紀行

毎週火曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2013年8月13日 O.A.

#121 マドリード発 ラマンチャ 中世の道

スペイン

地図

今回は、名作ドン・キホーテの舞台になったラ・マンチャ地方を巡ります。まずは、首都のマドリードのグランビア通り。街角には約400年前からある趣ある古書店。今でも人気だというドン・キホーテの本は売り切れ。スペイン広場に立つドン・キホーテの像に旅の祈願をし、バスはマドリードからラ・マンチャ地方の玄関口トレドへ。迷宮のように入り組んだ砦の街トレドでは、ダマスキナードという透かし彫りの素晴らしい金細工の伝統工芸品を発見。作り手の75歳のマエストロを訪問し、その熟練された技と気の遠くなる緻密な仕事に感動!

続いては、今なお王族が避暑に訪れる宮殿があるというアランフェスで途中下車。そして、いよいよ、ドン・キホーテが戦いを挑んだという風車の街、コンスエグラに到着。ところが、真っ昼間なのに、街には全く人影がありません。大人はシエスタの真っ最中、ようやく出会った子供たちの案内で、巨大風車とご対面! さらには、世界でも最高のサフランがとれるというラマンチャのサフラン農家で伝統料理“ミガス”をごちそうになります!お母さんの豪快な料理に驚くも素朴な手料理に心いやされる出会いとなりました。そして、最後は小さな街カンポ・デ・クリプターナで開かれている中世市を楽しみます。

マドリードを出発し、中世の魅力あふれるラマンチャ地方の旅をご紹介します。