毎週火曜22時オンエア
人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。
今回の旅の舞台は、エクアドル。 最大都市グアヤキルを出発し、黒人音楽の都を目指します。途中、チョコレートで有名な村や、カカオ栽培をしている家族と出会い、あまり知られていないエクアドルのいろんな顔を目にしました。
エクアドルの最大都市グアヤキルは、グアヤス川に面する港町です。市場の食堂で、シーフードを豪快に使った混ぜご飯を堪能。すると、食堂のラジカセからなにやらアフリカンな曲が・・・。定員に訪ねると、黒人の町エスメラルダスの音楽だといいます。ダンスが音楽が素晴らしいと聞き、旅の目的地を決定してバスに乗り込みます。
エスメラルダスに向かうためバスに乗っていると、乗客から「近くにサリナスというチョコレートで有名な村がある」と教えてもらい、寄り道をすることに。行ってみるとサリナスは山奥の小さな村でした。チョコレートのお店もこじんまり。しかし、チョコレートは香り高く、まさに絶品でした。チョコレート工場の工場長から、おいしいチョコレートの秘密はカカオ作りにあると教えてもらい、カカオの村カマロンへ行く事にします。
カマロン村では、3代に渡りカカオの栽培をしている女性出会います。カカオ農園にいくと、カカオだけでなくバナナやレモンなど様々なフルーツが植えられていました。・・・これこそが香り高いカカオの秘密なのだそうです。
エスメラルダスはエクアドルの中でも、黒人「アフロ系エクアドル人」が集まる町。彼らの祖先は、スペイン植民地時代に奴隷としてやってきたアフリカ人なのです。 訪れた時、町は数日後にカーニバルを控えており、パレードの練習に立ち会う事ができました。旅の最後に、エネルギーあふれるダンスと歌に圧倒されました。