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地球バス紀行

毎週火曜22時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2013年4月2日 O.A.

#102 世界を走りつくせ!スペシャル

地図

「地球バス紀行」も3年目に突入。そこで、これまで走った世界中の様々な国から、素晴らしい景観と素敵な出会いを厳選して2時間たっぷりのバス旅を送りします。

最初の国はスイス。旅行者だけが購入できる公共機関乗り放題チケットを手に、チューリヒからルツェルンを目指します。鉄道大国スイスにきて、あえてバスで旅をする醍醐味。電車では味わえない景色と出会いを楽しみます。

次の国はイタリア。ミラノから湖水地方にあるマッジョーレ湖を目指します。降り立った町の路地裏で出会ったご家族とランチをともにし、息子さんの案内で湖へ漕ぎ出しました。湖から見る美しい景色に、人々のこの町に対する誇りと愛を感じました。

アフリカ・タンザニア、キリマンジャロ山の麓の村でキリマンジャロコーヒーをいただきながらバス旅に出発。途中マサイ族の人たちも乗り込むバスは、世界遺産にも指定されているセレンッゲティ国立公園を通過。キリンやシマウマ、ゾウを見ながら、本物のサファリバスは野生の王国を走り抜けます。

アジアの平原・モンゴル。ゴビ砂漠のど真ん中のダランザドガドという町から恐竜の化石がたくさん出るという村を目指します。ちいさな乗り合いバスで砂漠の砂嵐の中を駆け抜け、到着したボルガン村では、化石の発掘現場を見せてもらいました。

北米大陸最大の滝、ナイアガラ瀑布を見るためカナダへ。首都トロントからバスに乗ってナイアガラに到着すると轟音と共に巨大な水煙の上がる滝がお出迎え。滝の横に彫ったトンネルを抜けると、ナイアガラの滝の真裏に到着。目の前を堕ちてゆく大量の水の壁に圧倒されました。

南米ペルー。標高3400mにあるインカ帝国の都・クスコの市場で新鮮なフルーツを堪能、聞けばアマゾンのジャングルでこれらは採れるという。ペルーでアマゾン!ということでアマゾン行のバスに飛び乗った。と思ったら乗ったバスは行先違い!アマゾンとは逆にアンデスの山に向かうことに。仕方なく降り立った終点の村で出会った親子に、家族のきずなを教えてもらいました。

ヨーロッパに戻って今度はフランス。マルセイユから南仏リゾートの女王・ニースを目指します。マルセイユの港町の市で出会ったシェフに本場のブイヤベースをふるまってもらいました。そのまま海岸線をひた走りニースに到着。美しい地中海を堪能しました。
一気に北上して今度はノルウェー。この国の国獣・ヘラジカに会いに、首都オスローからハウケリーという山間の町を目指します。バスは北欧の美しい山々の間を抜け、4時間で目的地に到着。この街で出会った猟師さんとヘラジカ狩りに同行します。猟はあいにく。本物のヘラジカに出会うことはできなかったけど、猟師さんの家でヘラジカ料理をいただきました。

北欧から地球を半周、一気にオーストラリア。東海岸のリゾート地・ゴールドコーストからどこよりも美しいといわれるビーチ・ホワイトヘブンへ。乗り込んだバスはイギリスやイスラエルなど世界各地からの観光客を満載していて国際色豊か。その中でスリランカからこの国に来て働くことになったばかりのご夫婦と出会いました。不安いっぱいでこの国にやってきたふたり。電話で国の家族に無事に到着した事を伝える姿に、家族の絆はどこの国でも同じなんだなと感じました。

世界を走りつくせ!でも世界はまだまだ走りつくせない。ってゆうかこれからが本番です。そうだ、バスに乗ろう!そう思ったとき、もう旅は始まってる。出会いを求めて。夢を探して。可能性という道をどこまでも!