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地球バス紀行

毎週火曜22時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2011年5月3日 O.A.

#5 遥かなるナスカ地上絵

ペルー

地図

リマ
今回のバスの旅は、ペルーの首都リマを出発し、500kmのナスカの地上絵を目指します。まずは、リマの街の長距離バスのターミナル。ペルー国内だけではなく、エクアドルやチリに向かうバスが並んでいる。チケットを買って、乗り込むと気さくなペルー人が笑顔で迎えてくれる。とりあえず、リマから南をめざし、走ることにする。
バスの中では、物売りの女の人が、サンドイッチやスナック菓子を車内販売してくれ、旅の楽しみはさらに高まる。バスは南米大陸を縦断するパンナム・ハイウエーを疾走
、途中で何度か停留所で止まりお客を乗せながら行くと、海が見えてきた。

チンチャの海
バスの車中で、4人組の若者に出会いました。南米は今が夏、サーマーバケーションで海水浴に行くのだそうです。付いて行く事にしました。チンチャの街で下車して、三輪タクシーで海岸へ、素晴らしい海が広がるトトリータスと言う名の海岸は海水浴の客でいっぱい。泳いだ後は海の家で、地元の魚料理、セビーチェをいただく、ちょっと辛いカルパッチョのような味でした。

オアシスの街=イカを散歩
チンチャの海から、バスで内陸へ向かう、そこは一面の砂漠地帯でした。砂漠のハイウエーを行くと、緑豊かなオアシス都市=イカがありました。街には大きな教会がたくさんあり、スペイン風のたたずまいだ。おしゃれで人気のチョコレート屋さんやCDショップをのぞきました。そして、オアシスには、ブドウ畑が広がっています。そのブドウで作るピスコという透明な焼酎のような酒がここでは有名です。その酒を求めて、夜の街へ、庶民の居酒屋で地元の人々とピスコを飲み交わし、夜はふけて行きました。

ナスカの地上絵
ナスカ行きのバスで、隣の席のおじさんがナスカの地上絵を遊覧飛行するパイロットであることがわかり、彼の飛行機に乗せてもらう事に、しかし、この日は、砂嵐となるほど風が強く、飛行は中止となり、パイロットの好意で家に泊めてもらう事になりました。美人の奥さんと楽しい食事に大満足の夜でした。
翌朝は、風もなく飛行日和でした。飛行機は離陸、素晴らしい地上絵の世界を堪能、
宇宙人、ハチドリ、コンドル、謎に満ちた空の旅でした。