毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
北タイを巡る旅はこじんまりとした地方都市という雰囲気のチェンラーイからスタート。町のアイスクリーム屋さんに教えてもらった名物のお寺は気鋭のデザイナーが建立中のワット・ローン・クン。真っ白な御殿が異彩を放ちます。
南へ進むと細やかな機織りをするカレン族の女性たちに出会いました。首に金色の真鍮を巻いて「首長族」とも呼ばれる彼女たち。何とも不思議な踊りで歓待されます。
山深い悪路の中、さらに南へ進むとミャンマーとの国境の港町。メーサムラップにたどり着きます。雲に包まれるサロウィン川、川の向こうにはミャンマーの山。少し緊張感のあるその佇まいは水墨画のような美しさがあります。
地元カレン族の青年に、教えてもらった小舟でミャンマー国境の川を進むこと2時間半。そこには、30年前からカレン族とともに住むアメリカ人がいました。秘境の村で、地元の民と濃密な時間を過ごしながら少しずつ作り上げた美しい庭園、その一角にある、ワイルド過ぎるゲストハウスで一夜を過ごしました。
ソップモエから車で南下することおよそ7時間。ウンパーンという小さな町に辿り着きます。ここには乾季にしか入れないメークローン川があります。ゴムボートに乗ること1時間、タイ政府の厳重な保護によって守られた手つかずの自然が目の前に現れます。大木の根と泥が渾然一体となった不思議な滝ティロージョー。
太陽の光のいたずらで美しい虹を描きます。クライマックスは世界で6番目の大きさを誇る滝ティロースー。カレン族の言葉で「黒い滝」を意味する階段状の姿は
圧巻でした。滝の下で水浴びをする修行僧たち。様々な表情を見せる実に懐の大きい滝です。