毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
イタリアの首都ローマを起点に南イタリアの絶景を探す旅。
永遠の都ローマでは、路地裏で写真撮影している男性に遭遇。彼はローマの穴場スポットを取材して、自分のブログで街の情報を伝えているブロガーさんでした。ガイドブックには載っていない面白い所をたくさん知っているというので、彼にローマの路地裏を1日案内してもらうことになりました。聞けば、この日のブログのテーマは、噴水。ローマは、上下水道網が発達している街で、路地や広場の至るところに噴水があります。しかも、飲み水となる噴水も多く、ローマっ子にとって欠かせない水飲み場なのだそうです。幼い子どもたちも噴水の周りで楽しそうに遊んでいました。また、とあるレストランの地下には、600年前の古井戸が今もそのままの姿で残っていました。路地巡りの最後に案内されたのは、街の高台にあるジャニコロの丘。そこから望む絶景に、何千年もの時が積み重なってできたローマの歴史を感じることができました。
ローマから鉄道に乗りナポリへ。さらにナポリ港から船でイスキア島を目指します。イスキア島は、海と緑に包まれた長閑な島だそうです。船内で、島に帰る途中の男性に出会い、彼の故郷サンタンジェロ村を訪ねることにしました。サンタンジェロは「島の真珠」と称えられているほど美しい村。そこで、この男性が村で一番お気に入りだという場所へ連れていってもらいます。小さな港の周りにカラフルな家がひしめきあい、まるで絵本から飛び出したような、それはかわいらしい風景でした。その後、町で出会った女性に連れられ島の家庭料理を頂きます。女性から、アラゴン城という城の高台から見える景色が良いと聞き、城へ登ってみました。城の高台からは、イスキア島の大パノラマが見えました。青い海に囲まれた緑いっぱいの島の風景。まるでふるさとに帰ったような温かい景色が広がっていました。
イスキア島から再び船に乗り、ソレント半島へ。ソレント半島には、およそ40キロメートルも続く世界遺産、アマルフィ海岸があります。断崖絶壁の海岸線には小さな集落が点在し、その村ごとに自慢の風景があるそうです。まずは、アマルフィ海岸の玄関口であるアマルフィの村を眺めます。その後、高台にあるポントーネという村へ。山あいの渓谷には、レモン畑の大パノラマが広がっていました。地元で収穫されたレモンを使ったお酒、リモンチェッロを頂きました。旅の最後に、地元のタクシー運転手にすすめられて、ポジターノという村へ。夕暮れ間近、断崖絶壁の家々に明かりがつき始めました。夕暮れで赤く染まった海と家の明かりの風景。それはまるで、山にろうそくを灯したようなロマンチックな絶景でした。