毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
旅の拠点となるセブシティにやってきました。世界中から観光客が訪れる人気の町。
フィリピンは500年ほど前に上陸したスペイン人によって世界に知られるようになったそうで、
今でもフィリピン最古の教会、サントニーニョ教会をはじめスペイン統治時代の古い建物を見ることができます。10月のフィリピンは雨期。わずかな晴れ間を狙って、地元の人が使う乗り合いバスでビーチに向かいました。しかし、まだ天気に恵まれず、他の絶景を探すことに。ビーチの案内所から教えてもらった山岳地域へ向かいました。移動中、青空が見えてきました。訪れたのは山岳地域のマルボク村。
集落を歩いていると商店で食事の準備をしている人と出会いました。実はセブ島の山岳地では花の栽培が有名だそうです。花畑を営む家庭でお昼ご飯をごちそうになり、島を見渡せる場所で素敵な夕暮れを満喫しました。
セブ島を存分に満喫したあとは、高速船で3時間のボホール島へ向かいました。船着き場には観光客相手のガイドがたくさん待っていました。その中の一人にボホール島の案内を頼むことにしました。 まずは、世界最小のメガネザル"ターシャ"と出会いました。絶滅の危機に瀕していたターシャは 政府の保護活動によって、少しずつ数が増えているそうです。ランチタイムは、ロボック川クルーズ。ジャングルの中を進んでいく船で、おいしいフィリピン料理を頂きました。 そしてこの島の最大の絶景はチョコレートヒルズ。200万年前に海底がマグマの動きでゆっくりと隆起し、高さ30〜40mの円錐型の丘を1000以上も作ったそうです。丘は珊瑚からなる石灰岩でできているので、木は育たず草に覆われています。まるでおとぎの国のような、不思議な絶景を見ることができました。
旅の最後は、セブ島の西に浮かぶネグロス島。訪れた日は島で盛大なお祭りマスカラフェスティバルが行われる日です。このお祭りは、ネグロス島のバコロド市で1980年から開催されている仮面を使ったダンス・フェスティバル。サトウキビ産業の不振を吹き飛ばし、"笑顔を忘れないように"と始まったそうです。奇抜な衣装と笑顔をイメージさせるマスクを着用して、 ラテンのリズムで踊るパフォーマンスはダイナミック。 今年、初めて祭りに参加するダンサーと出会い、祭りの魅力、歴史を教えてもらいました。自然が生み出した美しい風景と多くの笑顔に触れた旅でした。