毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
旅のスタートはブラジルを代表する古い港町、レシフェ。街の中心には運河があり、コロニアルな建物を映す水面の美しさから「ブラジルのベニス」とも呼ばれています。植民地時代につくられた旧市街は世界遺産にも登録されている情緒ある古都オリンダ。ここから13キロも続くビーチ、その後ろにそびえる摩天楼はまさに絶景です。ちょうど私が訪ねた時には年に一度のジュニーナ祭りの期間中で、街全体が巨大なダンスホールのようどこにいってもダンスに酔いしれる人、人、人。市内では特別なお祭り電車も走っています。10両以上もの電車全車両に楽団が乗り込み、なんと乗客全員がおどりまくっています。しかし乗客の話では「隣町のカルアルーの街の祭りはこんなもんじゃない」そうです。ということで、そこからバスで2時間、カルアルーへ…。
世界最大の市場があることで有名な街、カルアルー。ジュニーナ祭りはやはり噂どおり、凄かった!全市民が参加しているんじゃないかと思うほどの巨大パレード、さらに郊外の街でもそれぞれ、特別の料理が作られ盛大なお祭りがくり広げられています。
世界で一番大きなお菓子を作っている街に遊びに行った時のこと。生中継していた地元テレビ局のリポーターが突然、マイクを向けてきました。『はるばる日本から着てくれたボニータ(お嬢さん)』としてなんと、テレビに出演してしまったのです。
そしブラジル最大の観光地、リオ・デ・ジャネイロへ。大都会ですが、思わず感動してしまう大自然や、絶景ポイントも多くて驚きました。まずはリオの代名詞、コルコバードの丘のキリスト像へ…。絵はがきなどで見慣れた風景でしたが、実際に目の当たりにすると…、キリスト像はこんなに大きかったんですね。高さは30m、広げた両手は17m。像の下に立つとあまりに大きすぎて全景がみえません。市内を一望できる丘の上にあり、展望台からの眺めはまさに絶景。
そして、リオの象徴というべき美しい海岸、コパカバーナへ…。ここには老若男女いろんな人がくつろぐ、市民の憩いの海岸。出会った人はみんなユニークで気さく。リオで暮らす人は「カリオカ」と呼ばれていて、陽気なイメージが強いブラジルの中でも、大らかで面白い人が多いそうです。そのカリオカが愛する老舗カフェや、市内を走る路面電車、ボサノバが流れる街を楽しく散策。そして旅の最後には、ビーチ近くの500メートルの断崖絶壁から、ハングライダーに初挑戦し、リオの絶景を堪能しました。