毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
欧州オーストリアの絶景に出会う旅。最初に訪れたのは、音楽の都・ウィーンです。
名物のフィアカー(観光馬車)に乗って、古都の魅力を探ります。世界に名高いシェーンブルン宮殿や国立歌劇場など、次々と目の前に現れる歴史的建築物は圧巻。木漏れ日を浴びながら、軽快な馬の蹄の音とともに心地よく旧市街を巡りました。
次に向かった町は、ウィーンから西へ250kmのザルツブルク。町の周囲には、雄大なアルプスの峰々と大小70もの湖が織りなす、美しい景勝地が広がります。
ザルツブルクで出会ったのは、楽器職人の親子です。工房に招かれて、サックスやトランペットなどの金管楽器を作る姿を見せて貰いました。そこには父と子が切磋琢磨する、素敵な職人の姿がありました。
別れ際に、父親の計らいで、町一番の絶景スポットへ案内して貰いました。楽器作りの合間のリフレッシュに、よく訪れる場所だそうです。
そこには、おとぎ話の挿絵のような、かわいらしいザルツブルクの町並みが広がっていました。
ザルツブルクから東へおよそ50km、ヴォルフガング湖に到着しました。
湖畔を散策していると、湖の近くに観光客で賑わうお店を発見。15世紀から続くという老舗の石けん屋さんです。商品は全て手作りで、オリーブオイル入りの石けんや、ハーブ入りの石けんなど、どれも天然素材を使ったものばかりです。聞けば、昔から変わらぬ製法で作っているのだそうです。
次に向かったのは、絶景列車・シャーフベルク登山鉄道。この地方で大人気の観光列車です。客車は世界中からやってきた観光客で埋まり、息を飲むような車窓の光景に歓声があがります。青々と生い茂る緑の森、エメラルドグリーンの湖を見下ろし、列車は断崖沿いをゆっくりと登ります。そしていよいよ標高1783mのシャーフベルク山の頂に到着。眼下には、アルプスの雪解け水をたたえた、おだやかでやさしいヴォルフガング湖の絶景が広がっていました。
旅の最後に辿りついたのは、水辺の町・ハルシュタットです。
のんびりと町を散策していると、まだあどけなさが残る12歳の船乗りマティウス君に出会いました。そこで、この小さな船長さんに案内して貰い、ハルシュタット湖を一周することにしました。湖面を渡るやわらかな風が心地良く、晴れ渡ったハルシュタット湖は、少年の瞳のように、きらきらと輝いてみえました。
肩を寄せ合うようにたたずむ木造の家々、そして水面に映るおだやかな山影、旅の最後に、なんともやさしい水辺の絶景に出会うことができました。