毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
日本から飛行機を乗り継いでおよそ14時間、スロバキアの首都ブラチスラヴァに到着。 小雨の中、メインストリートを散策すると、いいチーズのいい香りが漂ってきました。 スロバキアでは「ブリンザ」と呼ばれる羊のチーズが名産品として知られています。 さっそく、羊を求めてスロバキア北部へ。昔ながらの羊飼い小屋「サラシュ」を再現した 羊牧場で元気いっぱいの羊たちに会います。そして搾りたてのお乳から作り出された 新鮮チーズ料理。濃厚なトロトロチーズがかかった団子や餃子でおなかを満たしてさらに北へ。
スロバキア中部の中心都市、バンスカー・ビストリツァに立ち寄ります。路地を散策していると 色鮮やかな衣装に身をつつんだ若い男女の集団に遭遇します。スロバキア民族舞踊の踊り子たち。実はスロバキアはヨーロッパでも有数の民族舞踊文化を誇ると言われています。 特別に近くの高原で踊りを見せてもらいます。若さに溢れ、激しく楽しい踊りに思わず拍手! さらに北に向かうとまるで冒険小説に出てきそうな、高原に浮かぶ天空の城を発見。 モンゴル人来襲に備えて14世紀に築城が始まったと言われるスピシュ城は、1780年の火災に よって廃墟化しましたが、以後その荒れ果てた姿が美しい異彩を放っています。 まさにスロバキアのシンボルといった堂々たる姿で世界遺産にも登録されています。
ポーランドとの国境にまたがるタトラ山脈は、あまり広くない範囲に高い峰が連なり 豊かな自然がギュッと凝縮されています。高原に車を走らせると突然現れる、氷河地形の 険しくも美しいシルエットは、まさに"ミニ・アルプス"と称されるにふさわしい清らかさです。 本格登山家から家族連れまで隣国チェコを中心に、周辺各国から絶大な人気を誇る 山岳リゾートでもあります。2633メートルのロムニツキー山のてっぺんまでは、厳しい人数制限と時間制限の管理のもと、柱ひとつないゴンドラのような小さなロープウェーで向かいます。 いよいよ頂上に到達。深い霧に囲まれ、視界ゼロの中、陽気に友人の誕生日を祝うスロバキア人のグループを発見。彼らの美声が山頂に響いたとき、何と少しずつ霧が晴れてきました!