「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#68 豊穣の大河メコン(ベトナム) 2011/8/19 O.A.

夜風に吹かれてホーチミン夜景クルーズ

ベトナム南部の経済都市、ホーチミン。熱帯地方に属するこの街は、バイクや人が行き交い常に熱気で溢れかえっています。そんな街に暮らすホーチミンっ子たちは、暑さとのつき合い方がとっても上手。木陰でおしゃべりしながら涼んだり、フルーツを食べたりと、逆に暑さを楽しんでしまっているようです。そんなホーチミン子のお薦めが、船での夜景クルーズ。街を流れるサイゴン川をクルーズすると、心地良い風とともにライトアップされたホーチミンの夜の姿を見ることができました。

メコン川の恵み

ホーチミンから車でおよそ3時間。窓の外にうっそうとしたジャングルが見えてきたらメコン川はもうすぐです。メコン川は遠くチベットに源流をもち、タイやカンボジアなどの国を通過する東南アジア最大の河川です。下流の街、カントーではメコン川によってもたらされた肥沃な土砂を使い、果実の栽培や稲作が盛んに行われています。川で出会った船の運転手、カインさんの案内で水上マーケットや水上生活の暮らしを訪ねます。そして最後に出会ったのは、メコン川を真っ赤に染める夕日。メコン川のほとりで小さな旅のワンシーンを見つけました。

生きている白砂丘 ムイネー

ホーチミンから車で5時間。東シナ海に面するムイネーは、コバルトブルーの海と白い砂浜のコントラストが美しい海辺の村です。港では早朝から水揚げされた魚を売り買いする人で賑わっていました。村で仲良くなったノンさんに案内されたのが、内陸に突然現れる白い砂丘です。見渡す限り真っ白な砂の世界は、海岸の砂が風で運ばれて出来たんだとか。さらに、強い風が砂を動かし砂丘は毎日のように姿形を変えるんだそうです。地元では「生きている砂丘」と呼ばれるこの白砂丘。澄み切った青空と白い砂丘が織りなす鮮やかな風景を、しっかりと記憶に焼きつけました。