「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#403 世界一住みたい街ポートランド(アメリカ) 2018/8/15 O.A.

全米1住みたい街で、「強烈な個性」に出会う

アメリカ西海岸、ポートランド。人口約60万「全米1住みたい街」に選ばれた街は実に個性的。消費税はタダ。4年前には同性婚や尊厳死が認められているそう。まずは国際空港から、路面電車で40分、街の中心へ…!この路面電車は、ポートランドの街をくまなく網羅し、料金は2時間半乗り放題で2、5ドルと安く、街の中心のビル群の隙間を抜けるように走ります。そして、ポートランドを知り尽くすガイドさんに案内され、ユニークなダウンタウンや、最も有名な絶景ポイント、11もある美しい橋や、オレゴン冨士とも呼ばれる絶景、マウントフッドへ。さらには、「変人であれ!」をモットーにしたこの街ならでの様々な個性に出会います。有名な変人、一輪車で街を走る火を噴く怪人、24時間やってる名物ドーナツ屋のオーナ―、そして巨大な小学校をリフォームした、素敵なホテル、世界屈指の巨大な本屋、世界一多い地ビール工場など。この街にしかない、素敵な個性の輝きを感動しました!

オレゴンの大自然へ

2日目は、街から20キロほど離れた、遠くカナダのロッキー山脈を源に流れる大河、コロンビア川へ。100年も前に作られたという歴史的なハイウェイを快適に走り、川沿いの絶景をマイナスイオンをいっぱい浴びながら、渓谷ハイキングを楽しみます。何と言っても人気は、100以上もある滝の中でも最も美しい滝をめぐるツアー。特に最大のマルトノマ滝は最大落差189m。ここまで見てきた滝と比べると2倍の大きさはありそう。濃い緑に囲まれた森の中、清流のさざめきと草木の香り。普段は感じることのできない心の安らぎを全身で感じていきます。ポートランドは街だけでなく、大自然も、滝の一つ一つも強烈な個性を放っていました。

唯一無二の飛行機から見る、絶景

旅の最終日。世界に一つしかない90年も前の飛行機(複葉機)で、大空からの絶景を目指します。66歳のパイロット、ジムさんは1929年型の飛行機を今も大事に使う遊覧飛行ガイド。これでコロンビア渓谷周辺を空から眺めるツアーをやっているのです。まず見えてきたのは、昨日行った滝のある渓谷。こんなにコロンビア川って大きかったんだ。ダムもある。その先にはポートランドの美しい街並み・・・。この飛行機は風がそのまま顔に当たります。ジム「どうだ、風を感じる飛行機なんて初めてだろう?あなたが生まれるはるか昔の飛行機だぜ」そしてついにポートランドのシンボル、マウントフッドが見えてきました。遊覧飛行の後、最後にもう一度、街を見渡す展望台へ。真っ赤に染まっていくオレゴン富士に息を飲みました。
全米1住みたい街、ポートランド。大きくも小さくもないその町は、アメリカのどこにでもありそうな都市でした。でも、一人一人の個性と自由を認め合うことで、いつしか、ほかのどこにも似ていない、唯一無二の街になったのです。