毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
今回は、イギリス南部のカンタベリーから旅をスタート。古くて不思議な建物が多く並ぶメインストリートは、歩いているだけでワクワクしてきます。ふと目が留まったのは、洞窟のような不思議な入り口…そこには「Hospital」の文字が…まさか病院?と思いつつ入ると、そこは人々をもてなすという意味の「ホスピタリティ」に由来した、聖地ならではの場所だということが分かりました。
そしていよいよ、カンタベリー大聖堂へ。想像以上に広い聖堂内を案内してもらい、中世の頃の知られざる決まり事や、聖堂で一番美しい場所について教えてもらいました。この日はそのまま次の目的地の玄関口となるバーミンガムまで移動。実はこの町には大きなアジアンコミュニティがあるとか。サリーを売るお店で美味しいカレー屋さんを教えてもらって、イギリスの国民食と呼ばれるカレーを堪能しました。
翌日、タクシーを頼んで向かったのは、ウェールズ。国境を越えると道路の標識などは英語とウェールズ語の2ヶ国表記に変わっていました。そして辿り着いたのが、200年前に建てられたポントカサステ水道橋。これも世界遺産に登録されています。鉄道ができる前に石炭などの物資を運ぶ手段としてイギリス全土に運河が張り巡らされているのだそうです。今ではレジャーや観光に欠かせないものとして人々を楽しませていました。
旅の最後に訪れたのは、ウェールズ北西部にある世界遺産、コンウィ城。ここはイングランド王がウェールズを征服する拠点として築いた城と町なのです。
城壁を歩いて町を一周…そして中世のお城へ。8つの塔が残る城は、コンウィ川に面した岩山に建てられた、いわば要塞。かつては、城壁の中だけはイングランドで、その後200年もの間ウェールズ人は中に入ることが禁じられていたという場所。今では世界中から人々がやって来るウェールズの観光を支える場所となっています。その堂々たる姿を眺めながら少し複雑な気持ちになりました。