毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
まず訪れたのは北米屈指の絶景「ナイアガラの滝」。世界三大瀑布の一つでもある巨大滝はカナダ建国150年を迎え、斬新なアトラクションなどの演出で大きく変わりました。滝が放つマイナスイオンを、全身に浴びるクルーズ船やジップラインなどディスニーランド顔負けの楽しいアトラクションに感動。そして、何と言っても大きく変わったのは夜。昨年から誕生した大胆なライトアップ。最新のLEDライトを駆使した見事な照明で、夜の滝を巨大スクリーンに変えます。目を疑うほどの21世紀の絶景!まさに大自然と最新テクノロジーが溶け合った、奇跡の光です。夜になると花火が上がり、巨大な滝は光のスクリーンに包まれ歓声が上がります。世界屈指のマイナスイオンは深夜も世界中の観光客も魅了しています。今回は特別に、その照明を当てるスタッフにシステムを取材させていただき、この光の絶景の誕生秘話も合わせてお伝えします。
そして次は中南米メキシコを代表する光の絶景。世界一の透明度を誇るセノーテへ。そこは見たこともない神秘の水中世界。100m見渡せるという驚異の透明度に圧倒されました。旅の始まりはメキシコ・ユカタン半島の有名リゾート地、カンクン。ここを起点にまずは古代マヤ文明の遺跡チチェン・イツァーへ。1000年ほど前に作られたという神殿にはかつて生贄を捧げたと言われる、石の台が。そして遺跡を囲む森の中に神秘の泉、セノーテがあります。この泉もかつて生贄が捧げられた古代人たちの聖なる泉。川がないユカタン半島にはセノーテと呼ばれる泉が数え切れないほどいっぱいあるそうです。その中に世界一の透明度を誇るセノーテがあり、今では世界中のダイバー憧れのダイブスポットになっています。今回行ったのは特に美しいいくつかのセノーテ。真っ暗闇の洞窟から、一気に水の中に差し込む日の光。実は古代マヤ人も、ここを見て、死後の世界をイメージしたそうです。巨大な光のカーテンは、まさに水と光のシンフォニー。生と死が交錯するような、この場所で古代の人々も、この神秘の響きに、耳を傾けていたんだと思いますこの光…、この輝き…、この神々しさ…まるで ここは、水の中の、もう一つのマヤ神殿のようでした。
そして、まさに奇跡というしかないその光は、カナダ極北、オーロラの聖地。ドーソンシティーとイエローナイフで見た、世界一のオーロラの神秘の輝き。 旅の始まりはカナダ北部。人口2000人の小さな町ドーソンシティー。北極圏に近く、冬は氷に閉ざされる北の街は最近、オーロラの街として、にわかに観光客が急増中。訪れた時はちょうど紅葉の真っ盛り。トゥームストーン国立公園で見た紅葉に言葉を失いました。永久凍土を生き抜く植物たちの最も美しく輝く瞬間…。真っ赤に染まった大地の見事さ。そして、夜。ガイドさんとオーロラツアーへ…。森の中に現れる神秘の光。北の空からゆっくりと上がってきて、やがて夜空を包み込む、満天のオーロラが上空を舞い続けます。オーロラってこんなに眩しい光だったとは…。実はこの時、太陽フレアーの影響で通常考えられない強さのオーロラが現れるというニュースが飛び込んできました。
そして、その後、オーロラの出現率、世界一のイエローナイフへ。10年に一度で会えるかどうかというオーロラに遭遇します。そのオーロラには本当に驚きました。さらに太陽フレアーが最強に達したその日は、満月。実は最強のオーロラが満月に照らされた時にしか見られない伝説の絶景が、オーロラの聖地にはあったのです。まさに強運!10年に1度、見られるかどうかのそのオーロラを、最高の場所で、最高の人と一緒に見ることができたのです!オーロラはその夜、ずっと満月に寄り添うように朝まで踊り続けていました。
最後はアメリカ・アリゾナ州。北米屈指の絶景アンテロープ・キャニオンへ。ここは先住民族のナバホの大切な聖地であり、この神秘の大地について何一つ知らないことはないナバホの女性ガイド、ロリーさんが、その洞窟の最高の見所へご案内してくれました。まるで彫刻のような岩の裂け目の中を奥へ。なんだか地球の体内に入っていくような奇妙な感覚です。なんと地下27mまで深く潜って行くと…!突然、現れるのは、真っ暗な洞窟を照らす強烈な光。これは地上から差し込んだ光、頭上の岩の隙間から、光が!大聖堂の天窓から、光が差し込んでいるような、とても神々しい光です。実はこれ、太陽が裂け目の真上を通る、ほんのひと時しか見ることのできない絶景。先住民族ナバホの人々にとってもこの洞窟に入るということは、大地の母の体の中に入る、神聖な行為だと言われているそうです。天からの光を浴びたその時、遥かな時空を超えて地球そのものにれたような、不思議な気持ちに気持ちになりました。