毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
今回は、イギリス北部のスコットランドへ。旅は美しき古都、エディンバラから始まります。ここは、イギリス全土でロンドンに次ぐ人気を誇る町。ランドマークであるエディンバラ城をはじめ、どっしりと風格のある石造りの町並みにその歴史を感じます。歩いていると、どこからかあの音色が…そう、スコットランドといえばバグパイプ!演奏を楽しんだ後、伝統的な正装、キルトに身を包んだバグパイプ奏者から衣装について色々と教えてもらいました。そして、たまたま見つけたキルト屋さんでも様々な柄についての意外な話を聞くことができました。町歩きの最後には本場のスコッチウィスキーを堪能します。伝統が息づくエディンバラの魅力をたっぷりと味わい尽くしました。
続いてやってきたのは、ネス湖観光の拠点の町、インヴァネス。早速ネス湖へ向かうと、望遠鏡をのぞく人物が。聞けば四半世紀もの間、湖畔で暮らしながらネッシーを探しているのだとか。自然豊かで静かな湖が秘めるミステリーはその日も息を潜めているようでした。
スカイ島へ向かう前に、もう一つ寄り道。スコットランドで最も美しいといわれるアイリーン・ドナン城を見に向かいました。美しい夕日を背にたたずむ姿は、激しい戦いをくぐり抜けた気高さを感じさせました。
旅の最後に訪れたのは、スカイ島。その名は、様々な説があるそうですが先住民族ケルト人のゲール語で「翼」を意味すると考えられているそうです。スカイ島に渡ってから、空模様が不安定に。晴れたり降ったり、目まぐるしく天気が変わります。島で最年長というガイドのキャサリンさんと合流してスカイ島の絶景を巡ります。まず向かったのは、フェアリー・グレン、「妖精の谷」と呼ばれる小さな岩山が連なる草原。激しい雨が大地を削ることででき上がった不思議な景観は、本当に妖精が隠れているように思えました。最後にキャサリンさんお薦めの大絶景ポイントへ…そこは濃い霧に包まれた、岩が突き出したクラインという名の渓谷でした。キャサリンさんの粋な計らいで、スカイ島のウィスキーを飲みながら風景を眺めていると、霧が晴れ、ようやくダイナミックな大地の全貌を目にすることができました。