「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#348-349 奇跡のパワースポット 2Hスペシャル(ニュージーランド) 2017/5/10 O.A.

マオリの聖地から、世界一の星空の町へ

旅の始まりは、先住民族マオリの聖地として知られる北島のロトルア。世界屈指の温泉地としても有名です。昔から大自然から聖なるパワーを授かって来たマオリ族の人々が体を癒す温泉地を巡り、 世界一の間欠泉へ。最大で高さ30mも吹き上がる南半球一のポフツ間欠泉に圧倒されました。さらに聖なる島「モコイア」島へ。この島には様々な伝説があり、特別なパワーを授かれるそうです。そして、洞窟の中でツチボタルが星空のように輝く鍾乳洞へ。まさに神秘のパワースポット。無数の小さな虫たちが発する輝きは、まるで夜空の星々のよう。しかしそれはまだ「序曲」に過ぎません。今度は、本物の星々を求めて南島へ移動。最近、星空観測の聖地として一気に有名になったテカポ湖へ。一体、世界一の星空とはどんな世界なのか…。星空ツアーのガイドに連れられ、町の天文台へ行くとまさに降ってくるような満天の星。さらに日本では見られない、南十字星、マゼラン雲、まるで月のように大きい木星。知られざる世界一の星空に、驚き、感動しました。

マオリの神が作った、氷河の芸術フィヨルドへ

そして、最も星々に近づける場所、標高3700m。最高峰マウントクックへ。マオリ族が「アオラキ(雲がかかった山)」と名付けたこの山は、その名の通り年間の半分近く天気が悪く山が見えないそうですが…。マオリの聖なる島でパワーを授かったおかげでしょうか、なんと雲ひとつない青空。滅多に見えないと言われたマウントクックの頂上だけでなく、タスマン氷河の氷に閉ざされた厳しい大自然、そして何よりも美しかったのがターコイズブルーに輝く神秘の湖、プカキ湖。こんな美しい湖がこの世に存在することが信じられないほど。険しい氷河が作り出した、まるで夢を見ているような絶景でした。その後、ニュージーランドで最も美しい町、クィーンズタウンで一泊。

大自然の中に溶け込んだ人気の町は、生きる人々も、動物たち樹々も全てが輝いています。昔ながらの羊牧場や。バンジージャンプにも思い切って挑戦した後、ニュージーランド最高の絶景、ミルフォードサウンドへ。断崖絶壁の山々が立ち並ぶ巨大なフィヨルドにびっくり。かつてマオリが神が斧で削った信じた伝説の聖地を、まずはクルーズ船で下界から味わい、さらにヘリコプターで上空から眺めます。年間200日は雨が降るというミルフォードサウンド。何と言っても1000以上もあるという滝は見事。その激しい水音を聞き、雨のような水しぶきを浴びるだけで身も心も癒されていきます。
まさにここは「地球で最も神に愛された楽園」だと、あらためて感動しました。