「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー
毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。（旅人：森高千里）
#341-342 香港・マカオ2時間SP アジアの至宝 煌めく 2017/3/17 O.A.
香港1日目！煌めく香港の夜景に酔いしれて
人口700万人の大都市、香港。アジアの中継貿易港として発展した、世界有数の経済都市です。旅のスタートは、香港の個性的な市場街から。かわいらしい小物がたくさん売られている「女人街」や色鮮やかな季節の花が並ぶ「フラワーマーケット」、風水的に縁起が良いとされている金魚がたくさん並ぶ「金魚街」や、愛鳥家が集う「バード・ガーデン」を歩きます。小鳥のさえずりに耳を傾け、都会のオアシスに出会いました。
そして、歴史のある飲茶レストランで、伝統的な点心「豚レバー焼売」をいただきます。聞くと、レバーは下処理が難しく、ほかのお店でなかなかお目にかかれない点心なのだとか。香港で古くから愛されてきた老舗の味を堪能しました。
夜はヴィクトリア・ピークから、煌めく夜景に出会います。夕日が街を赤く染め、次第に色とりどりの光が輝きはじめます。それは、街の繁栄が生んだ富と夢の結晶。人々が作り出した、華やかな絶景でした。
香港2日目！古き水上家屋が残る漁村、タイオー
2日目は、昔ながらの水上家屋が残るタイオーへ向かいます。香港最大の島、ランタオ島にある海沿いの漁村です。タイオーでは、代々100年以上前から水上家屋で暮らしているというおじいさんに出会いました。実は、一軒一軒の家が元々は古い船だったのだとか。船の下を柱で支えて、家にしているのだそうです。その丈夫な造りにびっくり！家を見学した後は、おじいさんの船に乗せてもらい、水の上からタイオーの街を眺めます。水に浮かぶ家々、水の道、穏やかな山並み。ここには、今も昔も変わらない穏やかな香港の姿がありました。
そして、東西の文化が融合する街、マカオにも足を伸ばします。夜景を空から楽しもうと、マカオへはヘリコプターで向かうことにしました。空から見た香港は、まるで宝石箱をひっくり返したようなカラフルな光に包まれています。ネオンに輝くマカオは煌びやかで、まさに東洋のラスベガス！香港とは違ったキラキラとした光に溢れた街でした。
東洋と西洋の交差点、美しきマカオ巡り
3日目の今日は、世界遺産の街、マカオを歩きます。まずは、高さ338メートルのマカオのシンボル、マカオタワーへ。そこで、タワー最上階の外を歩く「スカイウォーク」というスリル満点のアトラクションに挑戦しました。スリリングな絶景を楽しんだ後は、パステルカラーの建物が美しいセナド広場へ。そこで出会ったのは、マカオの世界遺産のひとつ「聖ポール天主堂跡」。徳川家康がキリシタンを弾圧していた時代、多くの日本人教徒がマカオに逃れたといいます。聖ポール天主堂の建設には日本人教徒も関わり、壁には彼らが刻んだ菊が大きく花開いていました。またそこには、聖母マリアに踏みつけられた、家康がモデルだといわれている龍の顔も。日本とマカオの意外なつながりを見つけました。
ポルトガル時代の面影を色濃く残すタイパ島では、ポルトガル料理を堪能します。海の幸をふんだんに使ったポルトガル料理は、サーディンや干しダラの塩漬けを使った「バカリャウ」が絶品です。若摘みされたブドウを使った甘口ワイン、「グリーンワイン」も美味しくいただきました。ポルトガル人であるオーナーは、マカオに暮らして20年だといいます。昔から異国の人々を受け入れてきたマカオ。マカオの多面的な魅力に出会いました。
そして1日の終わりに向かったのは、マカオの世界遺産のひとつ、ギア教会とギア灯台です。夕日がマカオの街を包む時、高層ビルが立ち並ぶマカオの街が少し優しく見えました。
香港最終日！大自然が作り出した絶景・ポーピンチャウへ
最後に目指すのは、香港が秘める驚きの大自然、ポーピンチャウ。香港東部のサイクンから出発します。ポーピンチャウがある一帯は、ユネスコに認定された香港地質公園に位置します。約1億4千万年前に起きた火山活動の痕跡で、石柱が六角形の形をしていることから、六角柱状節理群とよばれています。ガイドさんによると、ポーピンチャウへは徒歩で山を2つ越えなくてはいけないとか。そして、ポーピンチャウの美しさが最も映えるのは海に光が反射する朝日の瞬間と聞き、この日はキャンプをして朝日に輝く絶景を待ちます。
翌朝、夜明け前に出発し絶景のポーピンチャウへ。現れたのは、地球のエネルギーが生んだ柱のような奇岩。その姿はハープにたとえられ、耳をすますと、光と波が織りなす大地のハーモニーが聞こえてくるよう。香港の東の果てで出会ったのは、大地の息吹を感じる奇跡の絶景と大地のハープが奏でる美しき地球の音楽でした。
