毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
カナダ西部を巡る旅は、太平洋岸の街バンクーバーからスタートします。市民の台所パブリック・マーケットをのぞいてみると、カナダ産の松茸を発見。日本産のものとは、色や形がちょっと違いますが、とにかく値段が安くて、びっくりしました。
漁港の街スティーブストンでは、魚を直売りしている漁師さんからおもしろいことを聞きました。今年は、紅鮭が100年に一度の大遡上をする年なんだそうです。カナダ最大級の川、フレーザー川をさかのぼっていく数百万匹の紅鮭。この紅鮭の遡上を追いかける絶景の旅が始まります。
フレーザー川をたどって100キロほど東へ向かったところで、ヨーロッパからやって来たという釣り人に出会いました。話を聞いてみると、フレーザー川は、あらゆる種類のサケが釣れる、世界の釣り人の聖地なんだそうです。大自然に包まれて、釣り糸を垂れる彼らの姿を眺めているうちに、フレーザー川に夕陽が沈んでいきました。
フレーザー川の河口からさかのぼること約500km。紅鮭は生まれ故郷であるアダムス川を目指します。4年ぶりに里帰りした紅鮭は、ペアを組んで新しい命を産み落とすと、そこで力尽きてしまいます。一組のペアは数千もの卵を産みつけますが、そこから孵化できるのは2割程度。4年後、故郷の川に戻って来れるのは、さらにごくわずか。命がけで遡上してきた紅鮭の大群が、川を真っ赤に染めていました。