毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
夏の地中海スペシャル、3カ国目はフランス。
まずは太陽の島コルシカの要塞都市ボニファシオへ。フランスだというのにイタリア語や英語が飛び交い、地中海の十字路ならではの国際的な雰囲気が漂います。ボニファシオはその昔、難攻不落の要塞として知られていました。町をぐるりと囲む“見張りの道”、家々の上部をつなぐ不思議な“水路”。要塞都市独特の風景を見ながら、その長い歴史を感じます。ボニファシオのもう一つの魅力は、どこまでも続く石灰岩の断崖。長い時間をかけて、海が削ってできたものなのだとか。そして断崖にたつ“絶景レストラン”で、白い断崖と青く美しい地中海を眺めながら地中海グルメに舌鼓をうちます。
向かったのはボニファシオの郊外にあるヘリポート。石灰岩の断崖の上にあるボニファシオの町を空から眺めたかったのです。石灰岩の断崖に迫り出す旧市街地。家々が今にもこぼれ落ちそうです。遥か昔から町を守る城壁も見渡せます。空から見た地中海の要塞都市は、美しくも勇ましい姿を見せてくれました。
コルシカを後にして、マルセイユへ。
マルセイユはフランス最大にして最古の港町。昔から海を越えて移住してくる人たちが多かったとか。商店街を歩けば、様々な国の人に出会う事ができます。町で出会ったアルジェリア人のお姉さんに勧められ、“バロン•デ•ゾフ”という小さな漁師町の可愛らしい風景を見ながら、マルセイユ名物のブイヤベースを堪能します。
様々な人種や文化が行き交うマルセイユ。町の人々を見守ってきたのが、ノートル・ダム・ド・ラ・ガルド寺院のマリア像。マルセイユの人々は親しみを込めて「いいお母さん」と呼んでいます。寺院から見るマルセイユのパノラマは壮観です。
旅の最後には、市場で出会ったイタリア系移民の漁師さんに連れられて、マルセイユの旧港が見渡せる高台へ。広大な旧港が見渡せてとても美しい場所です。そして日没。桟橋の青い光が幻想的に輝き、旧港には海の星空が現れました。