毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
旅の始まりはクロアチアの首都ザグレブ。まずは、庶民の胃袋「ドラツ市場」を訪ねました。朝から大にぎわいの市場でクロアチア名物の“干しいちじく”をちょっと味見。甘くてしかもとってもヘルシー!すっかり胃袋を刺激されて地元で人気のレストランへ。伝統料理“トリュフのシュトゥルクリ”(クロアチア風ラザニア)をいただきました。トリュフの濃厚な香りと味わいが何とも美味しい一品でした。実はクロアチアはトリュフの名産地。中でも西部の「モトブン」という町のトリュフが最高なんだとか・・・。そして、地元の大学生ダルコさんの案内で街歩き。ザグレブのシンボル、モザイク屋根が可愛い“聖マルコ教会”や、町なかに突然現れる不思議な礼拝堂“石の門”などを現物しました。ザグレブ。こじんまりとしていてとっても可愛い町でした。次なる旅の目的地は・・・ダルコさんもおすすめのモトブンに決定!モトブンは別名「天空の町」とも呼ばれていて、早朝霧の海に浮かぶ姿がとても美しいのだとか。トリュフの名産地、霧の海に浮かぶ天空の町モトブンを目指します。
ザグレブからモトブンへ4時間のバスの旅を経て、モトブンに到着。モトブンは、丘の斜面に沿って家並みが続き、てっぺんは高い壁に囲まれて要塞みたいになっているユニークな町です。町に足を踏み入れると・・・しーんと静まりかえった石畳の狭い路地に黒猫が一匹。まるで、中世のままで時が止まった町にタイムスリップしたみたいな不思議な気分になりました。町のてっぺんにある町で一番古いという塔に登ってみました。塔のてっぺんからは周りを見渡すと、町を取り囲むように木々に囲まれた広大な里が見渡せました。この里こそが上質なトリュフを育てる「トリュフの里」だったのです。 町でトリュフ屋を営むミロさんの案内で、トリュフハンティングに挑戦。ミロさんの相棒のトリュフ犬ベラが懸命にトリュフを探します。そして見つけた巨大トリュフ!オムレツに混ぜていただきました。とれたてのトリュフはやっぱり最高!
早朝、運が良ければほんのひとときだけ霧の海に町が包まれ天空の町が姿を現すといいます。その神秘的な姿をぜひみてみたい!朝5時半に起きてみると、辺りは霧がたなびいています。これはなんだか期待できます。霧で真っ白な道を進んでモトブンの麓へ・・・。すると・・・。もくもくとした霧の海に浮かぶモトブンの姿が現れました。海のない大地に現れた、幻の海・・・。ほんとうに、雲の上に町があるみたいです。そして、夜が明けると、バラ色の空が現れました。人々が大切に守って来た丘の町モトブン。美しい空と霧の海を従えて、ひとときの天空の町になりました。