「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#294 美しき孤島セント・マイケルズ・マウント(イギリス) 2016/2/19 O.A.

ロンドン

旅の始まりは、ロンドン、バッキンガム宮殿。日曜日の朝、宮殿を訪れると、宮殿前の広場は世界中から訪れた見物客で埋め尽くされていました。やがて、おもちゃの兵隊さながらの衛兵達の行進が始まります・・・。そんな、いかにもロンドンらしい風景を抜けて、街のはずれに出ました。そこで見つけたのは「コロンビアロードの花市場」。イギリス中から集まった珍しい花が、細い通りを埋め尽くし庶民達がのんびりお花のお買い物。そこで「とうがらしの木」を売る陽気な一人の花屋と出会いました。珍しい花が好きなら“コーンウォール地方”に旅することを勧められます。「コーンウォール・・・。」イギリス南西部にある「暖かくて、珍しい花が見られる美しいところ」なのだといいます。さらに、コーンウォールには「イギリス版モン・サン・ミッシェル」と言われている美しい孤島「セント・マイケルズ・マウント」があることを教えてもらいました。

満潮から干潮へ、島までの道が現れるとき

セント・マイケルズ・マウントにやってきました。時は満潮。まさに海に浮かぶ美しき孤島の姿が目の前に。待つこと1時間。徐々に島までの道が開ける様子をじっと見つめます。とても神秘的な風景でした。島はかつて495年に大天使ミカエルが降り立った奇跡の場所だと言われています。以来、ミカエルの奇跡を求めて世界中から巡礼者が訪れる聖地となったそうです。島に渡り、島のてっぺんにあるお城を訪れました。そこで、18世紀からこの島と城を守り続けて来たセント・オービン家の末裔、ジェームズ卿に出会いました。ジェームズ卿の案内で一族しか入ることができない秘密の島内部へ・・・。そして、ジェームズ卿のお気に入りの絶景に連れて行ってもらいます。そこには、一族の子供達の想い出が刻み込まれた、荒々しくも優しい、美しい海がありました・・・

紅色の夕空

セント・マイケルズ・マウントが最も輝く瞬間。それは、日没です。「光のあたり具合で島の姿は変化し、一日、一瞬たりとも同じ表情はない」・・・。この日没を愛する画家のジェフさんの案内で、彼のお気に入りの夕景スポットに連れて行ってもらうことになりました。いよいよ光のショータイム。島に射す一本の光線が始まりの合図です。空のキャンバスは染まり始め、やがて一面、紅色の夕空に染まりました。大天使ミカエルが祝福するかのように優しく染まった夕空。とても美しい日没でした。