毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
初めて訪れるトルクメニスタン。旅のスタートは建物のほとんどが白亜の大理石でできた首都アシガバート。天然ガスの恵みを受け、人々がにこやかに生活を送っている。町の市場を訪ねてみると民芸品店の女性が「地獄の門」と呼ばれる、砂漠の中の惑星のような景色が見られる場所があると教えてくれました。早速首都の旅行会社で「地獄の門」への旅のガイドを手配。準備を終え、町に出るともうすっかり夕暮れどき。白大理石の建物は美しくライトアップされる時間になっていました。タクシーをつかまえ、町が一望できるという「中立の門」へ。中立の門の展望台には多くのトルクメニスタンの人々が。この10数年のわずかな時間で、白大理石の町に変貌した首都が放つ美しい光が人々を優しく照らしていました。
翌日、ガイドのレスールさんと共に、砂漠の真ん中の「地獄の門」へいよいよ出発。地獄の門はダルヴァザという場所にあり、約40年前から炎が燃え続ける巨大穴なんだとか。途中、小さな村を抜けいよいよ砂漠の真ん中へ。炎が吹き出る穴に落ちないように、途中から車を降り砂漠をトレッキング。しばらくすると、ようやく巨大穴にたどり着きました。でも昼間の地獄の門はとにかく暑くてイマイチ。なんでも一番美しい時間は夜から夜明けの数時間なんだとか。早めに就寝し、夜の地獄の門に向かうと、炎の光と星空が溶け合う、美しい場所に変わっていました。
炎の光と星空が溶け合う、夜の地獄の門を堪能すると、ガイドのレスールさんいわく日が昇る直前、空が赤く染まりはじめた一瞬だけ地獄の門は天国の門へと姿を変えると教えてくれました。辺りの砂漠が赤く染まる中に常に変わることなく巨大穴から炎が吹き出すその光景の美しさからその姿を「天国」と例えたんだとか。この場所は地底の恵み天然ガスを唯一自分の目で確認できる場所。だからこそ多くのトルクメニスタンの人々に愛されてきたそう。夜明けを待つこと1時間、星空が徐々に赤く染まり、地獄の門が天国の門に姿を変える瞬間がやってきました。