毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
やってきたのは、中国最大都市・上海。世界有数の経済都市で、近代的なデザインの高層ビルが建ち並んでいます。一方、下町をぶらりと歩けば、昔ながらの長屋「弄堂(ロンタン)」が残っています。洗濯物やお肉など様々なものが干してあり、上海の人々の暮らしが見えてきました。そして、洗濯物を洗っていたお母さんに、上海の夜景が美しい場所を教えてもらいます。
夜になり、勧められた外灘地区へ。対岸の高層ビルが美しく輝いていました。
上海で勧められた少数民族ミャオの村、西江に向かいました。山の中に密集して伝統建築の家々が立ち並び、自然と人がつくり出した美しい風景が見られるそうです。上海から飛行機で貴州省の省都・貴陽へ。さらにバスやタクシーを乗り継ぎ、山道を行くとミャオの集落・西江にたどり着きました。木造の「吊脚楼」が立ち並び、まるで古都のような雰囲気です。
西江の歴史は千年以上とも言われ、人々は伝統を大切に守りながら暮らしています。特に伝統建築で建てられる「吊脚楼」は、山がちなこの地域で家を建てるための知恵がつまっているのです。木のみで建てられ、釘1本使わないという吊脚楼。村を巡りながら、山で生きてきたミャオの暮らしを知ります。
上海で教えてもらった西江の「自然と人がつくりだす美しい風景」を求めて、地元の人を尋ね歩きます。そして、西江で生まれ育ったタクシーの運転手さんのオススメで山の中腹まで行ってみると、山の中にすっぽりと溶け込んだ西江の全景を見ることができました。やがて日が落ち、1軒1軒の吊脚楼に明かりがともると、美しい西江の夜景が現れました。千年続くいにしえの村の、もう一つの顔を見ることができたのです。