毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
シェムリアップと言えば、アジア屈指の世界遺産アンコールワット。まずは、アンコールワットへバイクタクシーで向かいます。大きなお濠に囲まれる、広大な敷地を持つアンコールワット。中に入ると、壁に神話が彫られた第一回廊が。そこを抜けると、今度は女性の絵が彫られていました。観光に来ている2人組の女性に尋ねると、アプサラという天女だとか。しなやかな手の様子など、今にも踊りだしそうな感じで立体的に彫られていました。さらに先に進むと、中央のそびえる塔が現われました。急な階段を上った頂上ではアンコールワットを一望しました。
アンコールワットを楽しんだ後は、旅の行先を決めます。インフォメーションセンターで、知る人ぞ知る秘境のピラミッド「コーケー遺跡」を紹介され、翌朝向かうことにしました。
旅の目的地コーケー遺跡へは、翌朝向かうことに決め、この日の午後はシェムリアップの町を歩くことにしました。道を歩いている途中、素敵な音色に誘われ、民家を除くと、何とアンコールワットの彫刻にも会ったアプサラのダンスの練習をやってる女の子たちがいました。カンボジアの伝統舞踊でもあるアプサラダンス、世界で最も優雅な踊りと呼ばれているそうです。練習見学を終え、街歩きを再開しようとすると、ダンサーの一人、ソピアトラさんが町の案内をかってでてくれました。案内してくれたのは、オールドマーケット。地元の女の子とショッピングです。食料から仏像まで何でもそろうオールドマーケット、一軒の服屋さんでシルクのスカーフを買うことになると、ソピアトラさんが値段交渉してくれて、いい買い物ができました。
お願いしたガイドのチョーダさんと共に車で向かいます。シェムリアップから約2時間、未舗装のジャングルを抜けると、現れたコーケー遺跡。約20年しか都がなかったという遺跡は、その多くが風化や盗掘によって崩れ壊されていました。しかし、遺跡の真ん中にそびえるピラミッド「プラサットトム」は、昔の形をとどめていました。7層35mにも及ぶピラミッド、その頂からは360度の大パノラマ。見渡す限りの密林が広がっていました。
そして、もう一つの顔は、夕陽に照らされ赤く色づくピラミッドです。宝の島という意味を持つ「コーケー遺跡」。夕陽で淡く染まる360度の密林は、ピラミッドが海に浮かぶ宝島かのような気持ちにさせてくれました。