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地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
タイ最北にあるチェンライ。町の路面には露店が連なっています。売っているのは野菜や果物。店主によると山に畑があって、毎朝採れたての野菜を運んでくるそうです。お土産物屋で売っている絵葉書に目が止まりました。チェンライ周辺の観光地の絵葉書です。お薦めを聞いてみると、プーチーファーの日の出だそうで、特に朝日に照らされた雲海は絶景と教えてもらいました。今回の絶景はプーチーファーの雲海で決まりです。
チェンライの夜。名物は「ナイトバザール」。山岳民族が衣装などのお土産物を売っています。トンガリ帽子や独特の民族衣装など山岳民族のものがいっぱい。実は、チェンライはタイの中でもお茶の名産地。お茶屋さんで試飲することに。店主からメーサロンの茶畑は一見の価値あり、ということで、メーサロンの茶畑を見に立ち寄りです。
チェンライ市内からバスで約1時間。山の斜面一面に茶畑が広がっています。年に7回も新茶が収穫できるとのこと。早速、茶摘み体験をさせてもらいました。新茶の試飲ができるそうなので、飲んでみると、甘い香りが印象的な味わい。この茶畑。日没の風景が綺麗だと教えられました。太陽が沈む頃には山、空、茶畑が赤く染まり、日没後は淡い色に変化する光景がロマンチックなんだそうです。その絶景ポイントでその時を待ちます。日が次第に山に沈む頃、空が赤く、緑の畑も赤みを帯びていきます。まさに夕日の色です。そして太陽が完全に沈むと、赤かった空がピンクに変化。グラデーションの空がロマンチックな雰囲気を演出しています。暮らしの中にある絶景。その一瞬の輝きの瞬間を見ることができました。
チェンライからバスで3時間。雲海の朝日を見るためにプーチーファーへ向かいます。麓の村は雲海を見るために多くの観光客で賑わっていました。雲海は晴れて寒い日に見られるそうです。観光客の中には見ることが出来なかった人も。まさに自然が作り出す奇跡の風景。翌朝5時。雲海が見られるポイントへ向かいます。まだ真っ暗の中、約1000mほど山を登ります。登り口でガイドさんに道案内を頼みました。ガイドさんによると、空に雲がないので雲海は期待できそうです。
漆黒の東の空に淡いオレンジの光が現れました。次第に黒からオレンジに空の色が変わる頃、足元には薄っすらと雲海が敷き詰められているのがわかります。ガイドさんは「天国にいるみたいですね、幸せな気持ちになります」。本当にそのとおり、足元に広がる雲の絨毯。そしてその雲海を照らす太陽。大自然が朝の一瞬に与えてくれた奇跡の絶景でした。