毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
首都メキシコシティーから車で約3時間。メキシコ有数の風光明媚な街として有名なタスコ。まずは街を一望できる丘にのぼり驚きました。なんと軽く5000軒以上はあるすべての家が白い家。しかも切り立った崖の上に白い家々が並んでいて、なんとも壮観です。なんでも昔から壁の色が法律で決まっているのだそうで、18世紀に全盛期を迎えたこの古い街は、銀の採掘で莫大な富を得た人々によって造られたそうです。街のシンボルというべきはサンタ・プリスカ教会。銀で巨万の富を得た頃に造られたコロニアル建築の最高傑作で荘厳な石造りの教会です。中に入ってさらにびっくり。一部の隙間もなく彫刻された祭壇は全て黄金で塗られ、言葉を失います。その後も、情緒あふれる白い街をゆっくりと散策した後、バスで3時間、アカプルコへ…。
年間300万人の観光客が訪れるメキシコ一のリゾート、アカプルコは太平洋に面した海辺の街…。まずはアカプルコの町が一望できるという「十字架の丘」へ。アカプルコの街はあまりにも広くガイドのグスタボさんに案内してもらいながら巡ります。丘から見下ろした街は、延々8キロも続くアカプルコ湾のビーチ沿いにぎっしりとホテルや、ショップが立ち並んでいます。さすがメキシコ人が最も憧れるリゾート地ですね。この街の絶景とは?グスタボさんに聞くと…、「何と言っても、海に沈む夕日です。しかも湾に落ちる夕日、太平洋の夕日。全く違う絶景です」どっちがきれいですか?「優しい海と、激しい海…、どちらも最高です」とのことで両方行くことに…。
まず初日は、アカプルコ湾に沈む夕日…。世界中から訪れた観光客で賑わうビーチ。最も人々が楽しみにしているのがサンセット。クルーズ船に乗ったり、海辺のレストランでディナーをとりながら…、思い思いに最高の夕日を楽しみます。アカプルコの夕日は噂通り、本当に美しかった。
そして翌日は、太平洋側の夕日へ…。グスタボさんが連れて行ってくれたのは、ほとんど外国人が来ないという隠れた絶景スポット。クエスタ村。小舟でマングローブ林の大きな川を延々1時間渡り、突如現れる、太平洋の荒波。大都市アカプルコから20キロ近く離れただけでこんな大自然が広がっているとは…。クエスタ村は電気もガスもなく食堂が数軒あるだけの素朴な漁村。ビーチで夕日の時間を待ちます…。やがて荒々しい太平洋が一気にオレンジに染まり、アカプルコで最も美しい夕日が海に現れました。