「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#218 縞々の奇岩バングルバングル(オーストラリア) 2014/7/25 O.A.

ダーウィン

オーストラリアの最北部ダーウィンから旅は始まります。強い日差しに汗ばむような蒸し暑さ。ここは熱帯性気候なんだそうです。メインストリートも暑さのせいかあまり人がいません。そんなダーウィンは、その気候のせいもあってワニの生息地でもあるそう。早速、この街ならではのワニのアトラクションをやってみることにしました。それは透明のケージに入ってワニのいる水槽に入ること。間近でワニを見られるまたとない機会です。至近距離で見たワニは…やっぱりダイナミックでスリル満点でした。夕方、街で聞いたダーウィンきってのサンセットポイント、ミンディルビーチへ。多くの人がここの夕日を見るために集まる場所だそうです。そして夕刻…。雲一つない空が淡いオレンジとピンクのグラデーションに染まり、人々が待ちに待ったシャッターチャンスが現れます。最後は真っ赤に染まった空の中、水平線にぽっかりと太陽が沈みました。心に残るダーウィンのサンセット。熱帯の土地の美しい夕日を見ることが出来ました。

キャサリン渓谷

旅の2日目からは北部のキンバリーにある「バングルバングル」という奇岩が美しい場所に行くことに。ただ、1日以上かかる遠距離のためガイドさんと一緒に回ります。ガイドのテリーさん曰く、バングルバングルの途中にあるキャサリン渓谷も非常に美しい見所だとのこと。せっかくなので行くことに決めました。キャサリン渓谷ではボートクルーズに参加します。全長50km、16もの渓谷からなるキャサリン。豊かな水の流れにそびえるように立つ、真っ赤な岩肌。岩は直線的に削られ、荒々しい光景を生み出しています。テリーさんによるとこの場所は数億年前川底にあり、流れ込んだ砂岩が堆積、その後雨により岩が削られ今の形になったんだそうです。悠久の時をかけて自然が生み出したダイナミックな光景。全ては水から始まったということを改めて実感させられました。

絶景「バングルバングル」へ

いよいよキンバリーにある「バングルバングル」へ向かいます。途中、ノーザンテリトリー州から西オーストラリア州の境をまたぎ、国内なのに時差が1時間半巻き戻りました。さすが広大なオーストラリア。1日以上ドライブしてようやく「バングルバングル」のある「パーヌルル国立公園」へ入りました。すると、さっそく見えてきたのはオレンジと黒の縞々模様に彩られたドーム型の砂岩。思わず見入ってしまう程、世にも不思議な光景です。まるで地球以外の惑星にいるような気分に。どの岩山を歩き続け、たどり着いたのは岩の中にぽっかりと開いた不思議な空間「カセドラルゴージ」。そこには円形の水たまりがあります。暑さを忘れさせる程涼しく、静かなこの場所。まさに名前のごとくカセドラル=大聖堂のようにスピリッチュアルな場所でした。最後はガイドのテリーさんに頼んで、このバングルバングルを空から見ることに。翌朝、空から見たこの不思議な奇岩は陸から見るのともまた違う「地球の中のもう一つの星」のような光景を見せてくれました。