毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
マレーシアの首都・クアラルンプールから飛行機で1時間。アンダマン海に面する島、ペナンの中心都市・ジョージタウンにやって来ました。港を歩いてるとカラフルなリヤカーが並んでいます。これは「トライショー」と言って街の中心まで乗せてくれるそうです。ジョージタウンの街をブラブラ歩き。ここはマレー人・中国人・インド人が異なる宗教を信じながら、仲良く生活を共有している世界でも稀な街と言われています。古い建物を利用した可愛らしいアートとの出会いがありました。海に面した桟橋では、橋ごとに一つの「姓」を持った中華系の人々が暮らしています。その一人、タンさんと仲良くなり民宿も兼ねているというお宅に一泊させてもらうことになりました。とても海の上の家屋は思えないほどの快適さ。ここでは鍵をかける必要もないんだそうです。翌朝、金色に輝く朝日を見ることができました。
ペナン島のタンさんにマレー半島に行けば、森には「ジャングル」、海には「サンゴ礁」と素晴らしい景色が見られるとお聞きしました。さっそく、ペナン空港から飛行機に乗り、マレー半島へと向かいます。首都クアラルンプールで、ガイドのワンチャイさんと待ち合わせて車で3時間かけて東へ向かいます。まずは、国立公園・タマンヌガラの中、50mの高さがある吊り橋で遊びます。ジャングルのど真ん中をスリル満点で体感しました。この日は、さらに2時間かけてトレンガヌ一のリゾートホテルに宿泊。翌朝はジャングルのスペシャリストと向かうチェメルン滝ツアーです。車でジャングルの入り口まで3時間、山を登って2時間。ジャングルのど真ん中に現れたものすごい水量の400メートル瀑布は圧巻の景色でした。ガイドのキャプテン・モーさんはチェメルン滝とは20年来の付き合いです。「この滝を愛してるんだ。僕を鳥のように自由な気持ちにさせてくれるんだ」
いよいよ旅のクライマックス、再びガイドのワンチャイさんと共に、サンゴ礁が眠る島・レダンに向かいます。トレンガヌ沖の港からボートに乗り込み、まずは1時間の航海です。思いのほか波が高く、居合わせた観光客も大きく揺れるたびに大興奮。この先に待っている美しい景色を想像して気分が高揚してるのかもしれません。たどり着いたのは、水色の海に囲まれて純白の砂浜を持つ楽園のような島でした。でも、旅の最終目的地はここではありません。さらに小さなボートをチャーターしてワンチャイさんだけが知るというサンゴ礁の穴場に向かいます。小さなボートで進むこと15分、ゆっくりと止まりました。一見すると、普通の海水、果たして本当にサンゴがいるのでしょうか?独り占めの海、思いきって飛び込んでみます。・・・すると確かに、海の下には全く別世界がありました。浦島太郎に描かれた「竜宮城」はこんな世界にあったのでしょうか?青いサンゴ礁の世界、太陽の光が差しこんできたとき、そこはエメラルドグリーンの世界に一変しました。ここには光の魔術師もいるようです。