「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#212 聖者の頂きサンペレグリノ(イタリア) 2014/6/13 O.A.

古都ピサで出会った一枚の絵はがき

やってきたのはイタリア・トスカーナ州の古都・ピサ。ピサと言えばもちろん「ピサの斜塔」ということで、斜塔がそびえるドゥオモ広場から旅が始まります。斜塔の上からの景色を堪能し、ピサの古い町並みを楽しみながら歩いていると、月に3回行われるというピサの蚤の市に遭遇しました。蚤の市は地元の人々で大繁盛。中には古い絵はがきを売っているおじさんも。おすすめは「ルッカ」という町の並木道の絵はがき。絵はがきに映し出されたルッカという町は城壁に囲まれた美しい場所だという情報を手に入れ、「ルッカ」を目指すことに。

城壁に囲まれた中世の町・ルッカ

ピサからタクシーで20分、見えてきたのは巨大な城塞。ルッカを案内してくれるロベルトさんとともにまずは絵はがきの場所へ。90年前と変わらない風景が残っていました。その後はルッカのシンボルだという中世の時計塔へ。階段を登り頂上に辿り着くと、ちょうど夕焼けの時間。中世の頃と変わらない町並みがゆっくりと夜の闇に溶けていきました。

聖者の頂・サンペレグリノ

ルッカを案内してくれたロベルトさんによると、ルッカから電車で一時間ほどの場所にガルファニャーナという場所に風光明媚な山地があるとのこと。早速ルッカから電車でガルファニャーナへ向かいます。電車で出会った学生によると、中でもサンペレグリノという山頂の町から眺める日没がおすすめだとのこと。早速行ってみますが、残念ながら霧で何も見えません。天気が回復した翌日、サンペレグリノにもう一度行ってみると、まだ日は高く日没の瞬間にはまだ時間がかかりそう。見晴し台のすぐそばの教会に行くと、そこにはこの地を数百年守ってきた聖ペレグリノという聖人のミイラが眠っていました。そしてついにやってきた日没の時。待ちわびたその瞬間、幻想的な光りの帯が姿を現しました。