「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#211 感動!欧州の絶景10選スペシャル 2014/6/6 O.A.

今回は2時間拡大版のヨーロッパスペシャル。
旅の始まりはスイス。アルプス山脈を目指してツェルマットという町へ。ここはマッターホルンの麓。登山靴を作り続けている職人のおじいさんに教えてもらったゴルナーグラート展望台へと向かいます。夜明け見るマッターホルンが格別だとか。
夜明け前、4,000メートル級の山々を眺めていると、朝日がパッとマッターホルンの山頂を照らし始めました。大きな松明のような姿に大感動です。そしてもう一つ。マッターホルンの絶景があるときいて山歩き。それは、雪解け水が注ぎ込む水辺に映る、逆さマッターホルン!美しい山の佇まいに息をのみました。

次に向かったのはフランスのコルシカ島。島の先端にあるボニファシオという要塞の町を訪れました。出会ったのは、ベランダから真っ青な海が見渡せるお宅に住むステキなご夫婦。リラックスした雰囲気の中美しい景色と美味しいお酒をご馳走になります。そして、かつては海からの攻撃に備えて家々もが防御壁として利用されていたことを知り、その雄々しい姿を見る目が変わりました。

次に訪れたのは世界最北の首都、レイキャビクのあるアイスランド。ここから更に移動してミーヴァトンという町までオーロラを見に足を伸ばします。実は火山の多いアイスランド、実に珍しい、真冬でも「凍らない湖」があってその湖面に映るオーロラが見られると言うのです。夜、その時を待っていると…空一面を舞うようにオーロラが光を放ち出しました。そして…湖面にもその姿がくっきりと!とても幻想的な風景を目にしました。

やってきたのはポーランドの世界遺産の町、クラクフ。ここでガイドさんと待ち合わせをしてもう一つの世界遺産、ヴィエリチカ岩塩坑。世界最古の岩塩鉱山と言われているこの場所には、人の手による驚きの風景がありました。坑夫たちが作業の安全を祈って、全て塩を掘って作り出した礼拝堂でした。
その後、ガイドさんとっておきの絶景ポイント、クラクフの旧市街が一望できる小高い丘へ。日が暮れると、美しい旧市街の建物を青い夕闇が包み込んで夢のような景色になりました。

続いて向かったのは、トルコのカッパドキア。奇岩の大地として知られるこの場所を朝日と共に空から見る、熱気球のツアーに参加します。どこ間でも広がる岩の大地が赤く染まる様子は素晴らしいものでした。

次の目的地はイタリア中部にあるカステルッチョという小さな町。あまりに小さくてバスも走っていない場所。国立公園の中にあるその村は、緑に覆われた草原にポツンとある、陸の孤島のような村。かつては800人程暮らしていたそうですが、今では14人にまで減ってしまったとか。ここでの絶景は、明け方に見られると聞いて早起き。前日の昼間にみた草原が全て霧に覆われていたのです。そして徐々にその霧が村を包み込んでなんとも言えない風景を作り出していました。

次にたどり着いたのはルーマニアのドナウデルタ。ここも世界遺産に指定されている自然の豊かな場所。地元の漁師さんの案内で大きなペリカンの姿を目撃します。そして翌朝、ナマズ漁に同行すると……辺りは朝日によってピンクに染まり上がっていました。漁師さんしか知らない、息をのむような美しい風景でした。
次に向かったのは、チェコのモラヴィア地方。道の両側を緑の草原が広がる自然豊かな地域です。キヨフという、昔ながらの風景が残る町で地元の自然を撮り続けている男性と出会います。緑色の草原の正体は麦畑。青々茂る麦の穂が光と風に揺らぐ様子は、素朴ながらもとても美しい風景。一番美しく見えるという夕暮れ時にもう一度訪れると、また違った表情を見せてくれました。

再びイタリアへ。今度はストロンボリ島へ火山を見にきました。今も噴火が続くとあって、ガイドさんと一緒に登ります。ちょうど日が暮れ始めるころ、噴火口がよく見えるポイントに到着。沈みゆく夕日と青い海、そして赤いマグマを吹き上げるストロンボリ火山の織り成す美しくも力強い風景にただただ、言葉を失いました。

旅の最後に訪れたのは、ギリシャ。アテネのカフェで白い家並みが美しいと進められたアスティパレア島を目指します。どの家も壁が白く、ドアや窓枠が鮮やかなブルーに統一されていてとてもステキ。村を一望できるポイントへ案内してもらうと、夜まで待つと魔法のような風景が見られると言われ、待つことに。なだらかな丘の上に続く家々のてっぺんにあるお城がライトアップされると…白い家並みが柔らない光に包まれたかのように光り出しました。なんとも神秘的な風景を目の当たりにしました。