毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
旅の始まりは、首都アテネ。街中で遺跡を見ることが出来る世界的な観光地です。そのため、街はたくさんの観光客で賑わい、路地には土産物屋が軒を連ねています。のぞいて見ると、そこにはギリシャの神々の彫刻や木工細工など様々。目移りしてしまいます。そんな路地を歩くと、今度はカフェが並んでいます。店員に誘われ、その中の一軒で、ギリシャコーヒーを頂くことに。ギリシャコーヒーはフィルターを通さず、豆を挽いた粉を直接、銅のコーヒー専用の小鍋に入れ、お湯で煮立たせるというもの。はるか昔から伝わるギリシャのやり方だそうです。隣のお客さんも当然ギリシャコーヒー。そのお隣さんからお薦めの絶景を教えてもらいました。それがエーゲ海に浮かぶ小島「アスティパレア島」。白い家並みが岬の斜面に連なるエーゲ海の島で一番綺麗な島だという。アスティパレア島までは飛行機移動。しかし、2日後にしか次の便が無いとのいうのです。その間を利用してアテネ近郊のデルフィ遺跡を見にいくことにしました。
アテネからバスで3時間。デルフィという町に、古代ギリシャのデルフィ遺跡があります。到着すると、すでに夕暮れ。遺跡巡りは翌日にすることに。ホテルの支配人がお薦めのデルフィ遺跡の景色を教えてくれました。それは、日の出の時間、山々が赤く染まる瞬間だ。太陽に照らされない暗い遺跡の造形と赤い山々のコントラストが綺麗とのこと。ガイドさんを手配してもらい朝早く出発することにしました。 翌朝、デルフィ遺跡へ。デルフィ遺跡は、ギリシャ神話で全能の神ゼウスが世界の中心に定めた場所。薄暗い中、遺跡を歩きホテルの支配人お薦めの場所へ。朝日が赤く染める空と山々。その風景と遺跡のコントラストが美しい風景をつくり出します。そして、ガイドさんにもお薦めがあるとのこと。到着したのは、小高い山の頂上です。パラグライダーで、空中から遺跡と山々を俯瞰すると絶景が体験できるそうだ。 風を掴み大空へ。尾根を越えて下を見ると、デルフィ遺跡。そして遺跡を包み込むように連なる急しゅんな山々。普段見ることの出来ない風景は、まるでギリシャの神々になったような気分でした。
デルフィからアテネに戻り、いよいよエーゲ海に浮かぶアスティパレア島へ向かいます。アスティパレア島は、上空から見ると蝶が羽根を広げた形をしているが特徴です。 空港からタクシーで白い家並みの村を目指します。村は、小高い岬に向かって白い外壁と青い窓の家々が連なっています。見上げるとその景色は壮観です。白い家々が連なる細い路地を歩いていると、外壁を塗っている島民に出会いました。この村では外壁は、必ず白に塗るのが決まりだそうです。白は汚れふぁ目立つので、年に1度は必ず塗り直すそうです。 そして、小高い丘の絶景ポイントへ。海に突き出た岬に白い家が連なり密集する風景は、エーゲ海の島々の中でも数少ないとか。緑の岬と埋つくす白い家並の風景は圧巻。そして夕暮れ。家々に灯りがつき始めるとその表情は一変します。 家々の灯りと夕闇に白い家々が浮かび上がり、まるで宝石を散りばめたような、とても幻想的な景色に変わりました。小さな島で出会った絶景は御伽の世界に入り込んだような、とても不思議な世界でした。