毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
東ヨーロッパ、バルカン半島に位置する小国アルバニア。首都のティラナに到着しました。1990年代まで共産主義体制を敷いていたアルバニア。町を散策すると三角形の形をした不思議な建物を見つけました。町の女性になんの建物か聞いてみると、当時の指導者が建てたお墓になる予定だった場所だとのこと。ティラナの若者とともに上ってみるとティラナが一望出来る絶好の場所でした。ピラミッドを降りると、偶然出会ったアルバニアの写真家が町を案内してくれることに。街並を案内してもらっていると共産主義時代の地下壕を使ったアート作品や、かつては誰も入れなかった通りなど、これまで知らなかったアルバニアの歴史を垣間みることができました。アルバニア中を撮影のためにまわっているという写真家によるとこの時期のおすすめはアルバニア北部の山々の景色だそう。ちょうど仕事で北部に向かうという写真家と一緒に絶景をめざし北部への旅が始まりました。
ティラナで出会った写真家とともに、アルバニア北部の古都シュコドラに向かいます。撮影の仕事についていってみると、そこでは魅惑の仮面舞踏会が開かれていました。聞くところによるとシュコドラには世界的に有名な仮面の工房があるとのこと。工房にお邪魔すると美しいマスクが一人一人の職人によって細かい手作業で作られていました。その後町を散策し、シュコドラのシンボル・ロザファ城を目指します。2400年前に建てられたお城には、2400年もの昔から今もこの城に生き続けている余生がいるという、不思議な伝説が残されていました。
シュコドラで情報収集をすると「ヴァルボナ」という美しい白銀の山々が広がる絶景が見られる場所があるとのこと。シュコドラから車と船で5時間。ヴァルボナを目指すことにしました。宿の主人にヴァルボナの白銀の山々を見たいと相談すると、雪山を5時間登れば山々が見渡せる山の頂きにいけるかもしれないとのこと。ガイドとともに白銀の山々を求め雪山登山を開始します。古代から多くの国に支配されてきた歴史を持つアルバニア。しかし、かつて栄華を極めた古代ローマ帝国もオスマン帝国も、どの国もヴァルボナだけは支配することが出来なかったと言います。5時間の登山の果てに辿り着いた山頂ではヴァルボナを守り続けてきた険しい白銀の山々が織りなす絶景が広がっていました。