「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#201 北米の巨大滝ナイアガラ(カナダ) 2014/3/21 O.A.

カナダ最大の都市トロント

人口250万人、カナダ最大の都市トロントにやってきました。街のシンボルは、高層ビル群の中で一際高いCNタワー。展望台の高さは東京スカイツリーとほぼ同じというこのタワーには、多くの観光客が集まります。その魅力は360℃見渡せるトロントの街並ですが、それだけではありませんでした。なんと展望台の外を命綱一本で歩くという「エッジウォーク」。その名の通り、展望台のエッジ(端っこ)ギリギリを歩くという恐怖のアトラクションです。街に面したオンタリオ湖は、世界三大瀑布ナイアガラの滝に繋がっているといいます。オンタリオとは先住民の言葉で「美しく流れる水」という意味。そしてナイアガラは「雷鳴轟く水」という意味だそうです。一体どんな水の絶景が見られるのでしょうか…

ナイアガラの滝

トロントからナイアガラの滝までは電車で2時間ほど。オンタリオ湖の湖岸に沿って行くと、景色は高層ビルから一面のブドウ畑へ。ナイアガラはカナダ随一のワイン産地なんだそうです。ナイアガラ駅に着くと、迎えてくれたのは陽気なガイドのジョージさん。なんとダイアナ妃など多くの要人をガイドしてきたというベテランです。駅から車で5分、駐車場に着いた途端、滝の轟音が聞こえてきました。幅670m、高さ53m、カナダとアメリカの国境にまたがる巨大なナイアガラの滝。その水の流れは圧巻です。遥か下の滝壺からは絶えることのない水しぶきが空高く立ち上り、私たちをも包み込みます。よく見ると、滝壺に突っ込んでいく鳥の姿がありました。ジョージさんによると、滝壺に落ちて失神した魚を獲って食べているんだそうです。まさに命がけのダイブ。こんな所にも自然界のドラマがあるんですね。ジョージ「あの鳥はナイアガラに生かされているんです。そして私たちも滝から出てくるマイナスイオンを浴びてどんどん元気になります」

ナイアガラの滝

次に訪れたのは、滝壺に最も近づくというボートツアーです。滝壺が近づくにつれ、ゴーッという音がバリバリッという音へと変わっていきます。まさに「雷鳴轟く水」。耳をつんざくほど激しく鳴り続ける水の音は、恐ろしささえ感じるほどですが、なんだか気持ちいい! 赤ちゃんからお年寄りまで、みんなが自然と笑顔になってしまいます。言葉が通じなくても笑顔だけで会話ができるような不思議な感覚。これもマイナスイオンの成す技でしょうか…ラストは空からナイアガラを眺めます。雷鳴のごとく流れ落ちた滝は、今度は悠々と美しく流れる川へと姿を変え最後はオンタリオ湖に注ぎ込まれます。この水の流れには、人々に笑顔と元気を与える力、動物たちの命を支える力、ナイアガラの大地を潤し美味しいブドウを育てる力…色んな力が秘められているんですね。