「地球絶景紀行」世界にたった1つの絶景を探す、大人の紀行ドキュメンタリー

毎週水曜日よる9時オンエア

地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)

#200 茜色の草原アカゲラ(ルワンダ) 2014/3/14 O.A.

ルワンダの文化と伝統の街フイエ

ルワンダ南部に位置する街フイエから旅は始まります。街へ降り立つと、早速目に飛び込んで来たのは人と車の多さ。大学など学校が多いフイエ、学生たちがちょうど朝の登校の時間でした。商店が建ち並ぶ通りを歩いてみると、看板に結婚式の絵が描かれたお店を発見。中をのぞくとミシンでせっせと洋服を作る職人さんがいました。ここはウェディングドレスを作るお店だそうです。ルワンダの伝統的なドレスはカラフルでとっても素敵でした。ドライバーさんとルワンダ一大きな教会で待ち合わせし、再び街へ足を運びます。ドライバーさんのおすすめはコーヒー。カフェへ入り、いただいてみると芳醇なとてもいい香りが漂います。湖や火山灰土壌が肥沃なルワンダではコーヒ栽培にとって理想的な地理的環境だそうで、世界でも最高品質だそうです。コーヒーで一息つき、明日からの旅の相談をしていると、ドライバーさんからルワンダの自然の宝庫ニュングウェ国立公園の提案が。早速次の目的地が決まりました。

原生林が生きる森ニュングウェ

フイエから車で3時間。木がうっそうと生い茂るニュングウェの森に入りました。ここは高地林としてはアフリカ東部・中部で最も大きく、そして古い森だそうです。道の途中で一匹の珍しいサルが姿を現しました。ガイドさん曰く、この森にはチンパンジーを始め13種類もの霊長類が住んでいるとか。早速、チンパンジートラッキングに参加することにしました。翌朝、集合場所へ着くや否や、森に響き渡るのはチンパンジーの鳴き声。朝ご飯になるイチジクの木を求めて動き回っているんだそうです。鳴き声に誘われ森を進むと、高い木の上を難なく飛び回るチンパンジーの姿が…。中には小さな赤ちゃんもいます。神秘的な森の空気に包まれながら暮らすチンパンジーの家族に会うことが出来ました。

ルワンダ唯一のサファリ地帯 アカゲラ国立公園

旅の最後に向かったのはドライバーさんお勧めの場所、ルワンダ唯一のサファリ地帯アカゲラ国立公園。なだらかに続く丘と豊かなサバンナ。湿地にはパピルスが茂ります。多様な自然環境を持つこの公園では、動物たちも多く生活しています。朝日の昇るころ、ドライバーさんに連れられサファリツアーを開始。バッファローやシマウマ、アンテロープなど次々と現れる動物に驚きを隠せません。そして一日を終える頃、サバンナに沈むオレンジ色の太陽に身を染めたキリンの家族がゆっくりと姿を表し始めました。光の中で優雅に、そして自然のままに暮らす佇まい。アカゲラの夕日の輝きに包まれてまるで心まで洗われるような気持ちになりました。