毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
東京から飛行機を乗り継いでやってきたのは、ヤンゴン。2006年の遷都によって首都機能は ネーピードーに譲ったものの、新鮮な野菜や魚を売る市場を始め今でもここはミャンマー最大の都市としての賑わいを見せています。ガイドのアウンさんと最初に訪れたのが、ヤンゴンの象徴であり、仏教国ミャンマー最大の象徴とも言える、仏塔・シュエダゴォン・パヤー。ヤンゴンのどこからでも臨めるよう、高台にそびえ立ち、参拝するには靴や靴下は厳禁。裸足になって、104段の階段を一歩一歩上って行きます。その荘厳なたたずまいは夜になるとスケールアップ。 ライトアップされた仏塔の姿に思わず合掌せずにはいられません。ミャンマー人たちは夜遅くまで思い思いに家族の幸せを祈ったり、商売繁盛を祈ったり、まるで、“仏塔公園”のようです。 翌朝早く、高台にそびえ立つシュエダゴン・パヤーを眺めながら、体操をする微笑ましいおじさん、おばさんたちに出会いました。敬愛を込めて崇拝される仏塔なのです。
アウンさんに、シュエダゴォン・パヤーと同じくらいミャンマー人に愛される仏塔があることを聞きました。ヤンゴンから車で、5時間、チャイトー山頂に鎮座する不可思議な黄金の岩、チャイーティー・ヨー・パヤーです。山の麓でアウンさんに教えてもらった人力籠に乗ること、約1時間。断崖絶壁にへばりつくように、黄金色の仏塔(といういうよりもゴツゴツした大きな岩)が、ドーンと居座っていました。落ちそうで落ちない大岩、何でも、中に仏様の頭髪が3本入っていて岩が落ちないよう支えているのだとか。そんな、有難い通称・ゴールデン・ロックにミャンマー人は必ず一生に一度はお祈りを捧げると言います。近くの販売所で売っている金箔を購入し、男性のみ岩に近づくことが許されます。様々な願をかけて金箔を貼るのです。人々は伝説を信じ続け、ゴールデンロックは永遠に輝きを放ち続けます。
再びヤンゴンに向かい飛行機で1時間、ヘイホー空港に降り立ちます。新たなガイドのチャーさんと向かうのはインレー湖です。山道を走り抜けることさらに1時間。標高は900メートルまで上がり涼しくなってきました。ここは、ミャンマー最大の避暑地としても知られています。 湖畔にたどりついたのは夕方5時。美しいサンセットが見られるかもしれないとのこと。 チャーさんとともにボートに乗り込みます。ボートで走ること30分、残念ながらサンセットの瞬間、ベストポイントには行けませんでした。しかし、片足でボートを器用に漕ぐ、若者たちが近づいてきます。ボートの先端に立つ、抜群のバランス感覚で、櫂を見事に操って行きます。両手は全くの自由。「明日の朝、漁をするので見に来ませんか?」とのこと。二つ返事で、約束をし、翌朝は4時半起き。朝日を浴びながら、器用に漁をする若者たちに再び出会いました。獲れたての魚、「おいしいですから是非我が家で食べませんか?」嬉しいお誘い、もちろんです!