毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
カナダとの国境に接するアメリカ北部のミネソタ州。州最大の街ミネアポリスから旅は始まります。厳しい寒さに凍えながら歩いていると、街中のビルとビルを繋ぐ通路をいくつも発見しました。「スカイウェイ」と呼ばれるこの通路は、寒い冬に屋外に出なくても街を歩けるように作られたもので、ミネアポリスのダウンタウンを縫うように張り巡らされ、ミネアポリスに暮らす人の生活に欠かせないものです。早速スカイウェイに入ってみるとユニークなツアーに遭遇。スカイウェイを使ったグルメツアーに参加します。甘い香りが漂うポップコーンやキャンディなどスイーツ満載の店や、ミネソタ名物のワライという湖で捕れる魚の料理を堪能します。街を流れるミシシッピ川はアメリカ最長。実はこのミシシッピ川の源流がミネソタ州にあるというのです。次の目的地を源流のあるアイタスカ州立公園に決めました。
ミネアポリスで知り合ったドライバーさんと共にミシシッピ川の源流があるアイタスカ州立公園へ。吹雪の道をドライブし到着したアイタスカ州立公園は深い雪に覆われていました。雪玉も作れない程のパウダースノーの上を歩きながら、ガイドさんと共にミシシッピ川の源流を目指します。ミシシッピ川はミネソタからメキシコ湾まで10州をまたがりアメリカの暮らしを支える大河。しかし源流は緩やかな小川で、なんと歩いて渡ることができます。「大きな事も始まりは小さな一歩から」ガイドさんの言葉が心に染みます。夜は冬のアイタスカ州立公園の名物ランタンツアーに参加します。ランタンの灯りに照らされた雪道をスノーシューで歩くと、いつの間にか体はポカポカに。今夜は満月、冬の澄み渡った空気の中、雪に映える月明かりが眩しい程でした。ツアーの終わりはキャンプファイヤー。参加者と共にたき火を囲みマシュマロや熱々のホットドッグを頂き、冬の夜の楽しみを満喫しました。
旅の最後に向かったのは、ドライバーさんお勧めの場所、スペリオル湖。スペリオル湖はアメリカ最大の湖で、その大きさは北海道とほぼ同じ!まるで海のような広大な湖に驚きを隠せません。実はミネソタ州は「ランド・オブ・テンサウザンド・レイクス」との異名を持つほど湖が多い州として知られているそうで、ミネソタの人にとって湖はとても身近な存在、心落ち着く場所なのだそうです。ドライバーさんと共に湖に沈む夕日を眺めていると、寒さを忘れる程に心安らぐひと時を過ごせました。寒い寒いミネソタの冬ですが、冬を楽しみながら暮らす人々の暖かさに触れた旅となりました。