毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
日本の裏側に位置する国、南米ウルグアイ。到着したのは首都のモンテビデオ。海のように広大なラ・プラタ川に沿って続く遊歩道を歩いてみると、朝から水遊びやジョギングを楽しむ多くの人と出会います。のんびりしていて、こちらの気持ちまで自然とほぐれてくるような感じです。昼食は、港にあるおよそ140年の歴史を持つ大食堂、「メルカード・デル・プエルト」へ。その途中、広場から軽快なリズムが…。行ってみると男女が軽やかにステップを踏んでいます。聞けば「カンドンベ」という、アフリカからウルグアイに伝わった音楽なんだそうです。ステキな踊りを楽しんでから、お待ちかねのウルグアイ名物・パリージャとよばれるビフテキを堪能しました。その後、車で、世界遺産にもなっているコロニア・デル・サクラメントの町へ。植民地時代の佇まいがそのまま残る町並みを歩き、ラ・プラタ川に沈む夕日を眺めながらウルグアイの歴史に思いを馳せました。
次に向かったのはウルグアイの自然を堪能できるロチャ県。まずは、ウルグアイの国樹でもある「オンブー」という、樹木のように大きく育ち、太い幹が特徴的な植物が生えている森を目指します。ガイドさんとともに森へ向かうと、不思議な形をした大木…ではなく、実は草の仲間なのだといいます。しかも、本来は草原に点在するオンブーが森を形成するのは世界でここだけだと聞いて、益々、この謎多い植物に興味を持ってしまいました。
旅の最後に向かったのは、大西洋に面したポロニオ岬。ハイシーズンには多くの観光客で賑わうこの場所も、オフシーズンのため、とても静か。潮騒を聞きながらまずは、岬の突端にある灯台へ向かいます。120段程の階段を上ってたどり着いたのは、真っ青な海とビーチの広がる美しい光景。更に反対側へと回ってみると、岩場にはたくさんのアシカ!ここにはアメリカ大陸でも重要なアシカの保護区なんだそうです。春の日差しを浴びて気持ちよさそうにのんびり寝そべっている姿がユーモラスでした。そして、最後に出会ったのは、海を愛する少年。海辺で見つけた多くの宝物を見せてもらった後は、海で一緒に宝探しをしました。ウルグアイの豊かな自然の恵みを堪能した旅でした。