毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
赤道直下の太平洋に、いくつもの島が集まってできたキリバス共和国。今回はその中で、人が暮らす場所の中で最も日付変更線に近い島、クリスマス島を旅します。さっそく空港でガイドさんと待ち合わせをして、まずは車でラグーンと塩湖を巡ることに。ヤシの木が並ぶ風景を過ぎると、見渡す限りの青く輝く水面と空が広がっていました。中でもロマンチックだったのは、塩分濃度の高い塩湖の周りに白い泡が集まっている様子です。それがまるで雪が降り積もったように見えるので、島の人たちは“クリスマスの雪”と呼んでいるのだそうです。
次に向かったのは、クリスマス島のラグーンにある観光客に人気の島、クック島とモトゥタプ島です。ここは立ち入りが規制されているので、まずは野生保護局で許可をもらいました。レンジャーと共に保護局のボートに乗り、いざ絶景の宝庫へ。最初に訪れたのは野鳥の楽園と呼ばれるモトゥタプ島。ここではカツオドリやグンカンドリなど珍しい野鳥たちが、自然のまま生息しています。彼らの天敵が少ない島で、触れられるほど近い距離でバードウォッチングできました。クック島ではシュノーケリングがおすすめだそうです。さっそく浅瀬に潜ってみると、優しい色のサンゴとかわいい魚たちが出迎えてくれました。さらにコバルトの海で旅人を迎えてくれたのは好奇心旺盛なイルカたちでした。
旅のクライマックスは、世界で一番早い朝日を見ることです。クリスマス島は、国際日付変更線のすぐ西に位置するため、世界で最も早く新しい1日が始まるのです。暗闇の浜辺に立ち、潮騒を聞きながら、そのときをじっと待ちます。するとやがて、東の沖合が光を帯びはじめ、ゆっくりと“世界で最初の朝日”が昇り始めました。まるで光と色の魔法のような、朝日に染まるクリスマス島の絶景をお届けします。