毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
旅は「世界のハブ空港」と言われるくらい、大きくてきらびやかなドバイ国際空港から出発。車を走らせ10分。トンネルを抜けると、突然、高層ビル群が飛び込んできます。ビルの一つ一つを良く見るととても個性的な形をしていて、迫力満点です。ドライバーさんによれば、ドバイの街は、世界中のビジネスマンが集まっていて、人口の約8割は外国人なんだそうです。ドバイクリークを横断する「アブラ」という小舟に乗って、まずは、古い路地が残るオールドタウンを歩きます。巨大な木造のアーケードの中では、金(ゴールド)を扱う、商店が軒を連ねています。アラブの人はゴールドが大好き。税金もかからないため、お手頃価格で購入できます。路地裏には小さな博物館がありました。その2階から、遠くの方に針のように長細いビルが見えます。館員さん曰く「世界一高いビルだよ」とのこと。是非、行ってみましょう。
2階建てバスに乗り込んで、世界一の高層ビル「ブルジュ・ハリファ」を目指します。ドバイ市街地、最寄りの停留所を歩くこと5分、大きなビルディングが目の前に現れました。青空と太陽の下、そびえ立つ高層ビル。あの上に行くことはできるのでしょうか?通行の方に聞いてみると目の前にある建物「ドバイ・モール」に展望台へのエントランスがあるとのこと。「ドバイ・モール」も世界一の大きさと言われるぐらい、面積も店舗数もメガトン級のショッピング・モールです。一体、どこに「ブルジュ・ハリファ」のエントランスがあるのかと迷っていると、ショッピング・モール内を走るミニ・タクシーのお兄さんが、「近くまで行ってあげる」とのこと助かりました。それにしても、タクシーが走るショッピング・モールって・・・・。無事、「ブルジュ・ハリファ」展望台へと向かうエレベーターに乗ることができました。恐らく、“世界一級”の超高速エレベーターが止まった階は124階。扉が開いて“世界一”の空中都市が目の前に飛び込んできました。
生まれも育ちもドバイという、アフメッドさんに「この辺りは今、高層ビルが並んでるけれど、ほんの20年前は砂漠しかなかったんだ」というお話を聞いて、ドバイの砂漠を見に行くことにしました。市内から45分ほど車を走らせると、あっという間に辺りは砂の世界に変わります。オフロードに入ったところで、車がストップ。タイヤの空気を抜かないと、砂漠の真ん中は走れないんだそうです。スリル満点の砂漠サファリドライブを楽しんだ後は、サンセットを迎える砂の世界をお散歩。サラサラの砂の上、寝そべったり、走り回ったり、のんびりした時間が過ぎていきます。金色の夕日を浴びた、砂の世界。もともとあったドバイの原風景がここにはあります。旅のクライマックスは水上飛行機に乗ってドバイ空中散歩。砂の上の摩天楼に、ヤシの木をイメージした人工島、世界地図をイメージした人工島、全て人の手で作り出した物。ずっと眺めていると人間の可能性を感じて何故か勇気が湧いてきました。